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魔王軍との戦争

毎日1000文字を目標に続きを書いています。

次回の更新は明後日です。

(――――まあ、ゲームの話はどうでもいいとして)


 俺は食事中の世間話に潜り込ませる形で、人類と戦争の真っ最中だという魔王軍について、それとなく尋ねてみた。


 どうやら、この世界には人間の他に獣人とエルフと魔族がいて、それぞれが同じ大陸の中に独立した国を持っているらしい。魔王とは、魔族の国の王のことで、魔王率いる魔王軍は、有史以来、人間の国、獣人の国、エルフの国のすべてと、終わらない戦争を繰り広げているのだという。


「ずっと戦争してんの? 和平交渉とか、停戦交渉とかもせずに?」


「ずーっと戦争しているみたいだよ。魔王が代替わりした時も、停戦とか和平とか、そういう話には一度もならなかったみたい。今の魔王も、最近はそうでもないけど、過去に何度も大攻勢を仕掛けてきた「強欲の魔王」だからね」


「強欲ね……」


 こういう意味深な二つ名が付いているキャラは、物語のキーマンであることが多い。


(というか、キーマンなんだろうな。魔王なんだから)


 もし、無限ループを解消するための唯一の方法が「魔王を討伐すること」だとしたら、俺に解決することは不可能に等しい。その時は、潔く諦めるしかないだろう。


「今の戦況って、どうなってるの?」


「外国のことは分からないけど、この国は一進一退の膠着状態なのかな。南方にある辺境伯の領地で、砦を奪ったり、奪われたり……」


 そう言うと、アミは食事の手を止めて、憂鬱そうに頷いた。


「私たちだって、今日からアカデミーで戦闘訓練を受けるわけでしょ? 戦況が悪化したら、どうなっちゃうんだろう」


 どうやら、アミは自分たちも戦場に駆り出されるのではないかと心配しているようだ。学徒出陣というやつだろう。


「アカデミーを卒業すると、全員、軍に入らないといけないとか?」


「そんなことはないけど……」


「じゃあ、平気だよ」


 逆に言えば、前線の兵士を補充するために学徒出陣までかけるようになった時点で、戦況はジリ貧。敗色濃厚だと考えていいだろう。


「心配することないって。偉い人たちが、なんとかしてくれるよ」


「シノブは楽観的だよね」


 アミは呆れたように呟いたが、でも、俺の言葉で気が楽になったらしく、苦笑いを浮かべながらも食事を再開した。

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