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灰燼のイニティウム  作者: 白カラス
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EFW ~Exo-Frame Weapon~

Exo-Frame Weapon

 Exo-Frame Weapon──通称EFWとは、黒燼結晶技術を基盤として開発された全高約18m前後の人型機動兵器であり、第三次世界大戦以降の戦場において主力兵器として運用されている。


◾︎開発背景

 黒燼結晶の発見と実用化により、従来兵器は飛躍的な性能向上を遂げることとなった。

 しかし、戦況の膠着化とそれに伴う大量の黒燼結晶の使用は、新たな問題を引き起こすことになる。

 黒燼結晶の消費や破砕、事故によって発生した黒燼粉塵が大気中へ拡散し、地表環境を広範囲にわたって汚染したのである。

 この粉塵は強い電磁干渉を引き起こし、従来の兵器体系を次々と機能不全へと追い込んだ。

 例えば航空機はエアインテークの目詰まりによって運用不能となり、ミサイルは黒燼粉塵による電磁干渉によって誘導障害を引き起こし命中率が著しく低下、

 更には長距離通信に至っても同様に使用不能となり、各軍の指揮統制機能は大きく崩壊することとなった。

 その結果、空戦力・宇宙戦力・長距離精密打撃といった従来の優位性は事実上失われ、戦場は再び地上へと引き戻されることとなる。


◾︎EFWの誕生

 この環境下で求められた兵器は、以下の条件を満たすものであった。

・高い自律性

・汎用環境だけでなく特殊環境への適応能力

・黒燼粉塵環境下での安定稼働

・重火器の柔軟な運用能力

 これらの条件を満たす兵器として開発されたのがExo-Frame Weapon、通称EFWである。


◾︎機体特性

 EFWは、黒燼粉塵環境下での運用を前提として設計されており、以下の機構が開発初期より標準装備されている。

・多層フィルター構造

・密閉型駆動系

・耐電子障害設計

 これにより、黒燼粉塵による機械的・電子的障害を大幅に抑制し、過酷な戦場環境においても安定した稼働を実現している。


◾︎人型機構の理由

 EFWは黒燼結晶を構造素材として用いることで、従来不可能とされてきた人型機動兵器として成立している。

 しかし、その人型構造は単なる人体の模倣ではない。

 EFWの人型機構は以下の利点を目的として採用されている。

・多種兵装の柔軟な運用

・市街地・廃墟・山岳などへの高い地形適応能力

・近接戦闘への迅速な対応

 上記の他、黒燼結晶特有の現象である出力変動(共振)が発生した際、四肢による姿勢制御は機体安定性の維持において極めて重要な役割を果たすこととなる。


 その為EFWは、単なる兵器ではなく高度な機動戦闘を前提とした機動兵器体系として発展していくこととなった。


◾︎EFWは全高18m前後を基本としつつ、3つの重量帯が存在している。

 機体重量40〜50t前後▶︎軽量機

 機体重量60〜70t前後▶︎中量機

 機体重量80t〜▶︎重量機

 (※機体重量であって全備重量ではない)

 各重量帯の主な運用は以下の通り。

・軽量機(機体重量40〜50t前後)

 高い機動性と加速性能を重視した機体群。

 装甲は比較的薄く耐久性には劣るが、機動力を活かした撹乱・遊撃・偵察任務に優れる。


・中量機(機体重量60〜70t前後)

 機動力・装甲・火力のバランスを重視した標準的な重量の機体群。

 多くの戦場環境に対応可能であることからEFW部隊の主力として運用されることもある。


・重量機(機体重量80t〜)

 分厚い装甲と大火力を重視した機体群。

 その重量から機動力は低下するものの、正面戦闘や拠点制圧において圧倒的な戦闘能力を発揮する。


◾︎EFWは各陣営毎の主力となる標準機の重量帯は各陣営毎の運用方法の違いから以下のようになる。

・太平洋連合経済圏▶︎トータルバランスを重視し、汎用性と操作性を両立した中量機。


・ユーラシア社会主義経済圏▶︎重装甲・大火力による正面戦闘や制圧を重視した重量機。


・コモンウェルス経済圏▶︎機動力とシステム系の強さ、電子戦能力を活かした軽量機。


 もちろん、経済圏に所属しているからこの重量帯しか存在しないというわけではなく、用途毎の少数配備や専用機等で他重量帯のEFWが存在している。


◾︎EFWは初めて戦場で確認されて以降、技術革新により《世代》として扱われていく。

・第一世代EFW▶︎新ソ連が投入した人類史上初のEFW。当時は戦場を圧巻したものの、数を揃える為の急造品であったことから徐々に構造上の欠陥からくる脆弱性や自壊のリスクが明らかになっていき、米国による鹵獲・解析によって製造された第二世代EFWに取って代わられることとなった。


・第二世代EFW▶︎今日まで続くEFWの源流を成す。技術者を総動員して製造されたことから、完成された制御系に加え、新ソ連製第一世代EFWと比べて高い運動性能を持ち、戦線を押し返す為の切り札として投入された。技術は同盟国に渡り、その鹵獲により新ソ連始めとした敵対国においても模倣品が作られていった。


・第三世代EFW▶︎第一次機動大戦中盤において製造され、末期において第四世代に主役を譲り渡すまで幅広く運用され、多くの派生機を産んだ。この頃には多くの戦術が試みられ、その対抗策に苦慮するようになっている。終戦後退役が行われ、多くが廃棄処分または民間に流れている。


・第四世代EFW▶︎第一次機動大戦終盤から今日まで続く現行主力世代。第三世代で確立された戦術とその対策、黒塵粉塵環境下での稼働を行うことを前提としたEFWの一つの完成形。この世代からデフォルトの機能としてフラッシュへの対抗策としての遮光機能と自動調光機能、センサー系の統合による可視光以外の情報をHUDへ表記する機能、黒塵粉塵環境下における半径300m内のジャミング耐性、黒塵粉塵環境下において長距離レーダーやセンサーが事実上使用不可となったことでその代替案として精密射撃の為に火器がレーザー照準式となったことで可能となった弾道予測線のモニターへの可視化機能が搭載されることとなった。


・第五世代EFW▶︎第四世代に代わる新たなEFWを開発し、大戦後に頻発する紛争や境界線上の睨み合いから予測される将来的な第二次機動大戦を打開すべく各経済圏が極秘裏に開発を進めている最新鋭機群。配備数は極めて少なく実験機・試作機の域を出ないものが多い。


◾︎動力炉は黒塵結晶を媒介としたバッテリー式と核融合炉が存在する。

 EFWの動力炉内部では電力→黒塵結晶→高密度エネルギーというプロセスを経て機体を戦闘に用いる為に必要なエネルギーを生成している。黒塵結晶を用いるこてにより、電力のみでは困難とされる高出力駆動や高エネルギー兵装運用、瞬間的な出力変動を可能としている。

・バッテリー式▶︎バッテリーパックに充電された電力を黒塵結晶を通して変換・増幅する方式であり、EFW用として安定した出力を保持可能な上、安価で大量生産に向いている。新兵から熟練兵まで幅広く運用されており、特に継戦能力と信頼性の高さから、前線部隊の主力動力源となっている。その一方で、最大出力の限界や核融合炉と比べて瞬間的なエネルギー供給量の不足といった制約があり、高出力兵装の連続運用や重量機の全力稼働には不向きとされている。


・核融合炉▶︎核融合反応によって発生した膨大なエネルギーを黒塵結晶を通して変換・増幅する方式である。黒塵結晶の特性により元より高いエネルギー効率を更に向上させることで事実上の半永久機関(勿論核融合に必要な重水素は補給が必須)と化している。……が、製造コストや整備難度の高さ、高出力下における共振干渉リスクによる臨界状態からくる炉心暴走、そしてかつて核融合炉採用機が発生の原因となったことで灰塵災害の発生リスクから運用は厳しい管理下に置かれており軍内では佐官級(少佐〜大佐)以上にしか利用が許されていない。上述のリスク低減の為に出力リミッターがかけらているが、それでもバッテリー式を凌駕するエネルギー総量を誇る。



◾︎コックピットに関して

 コックピットは本体中央、EFW胸部に位置しており、非常時は切り離しが可能。パイロットの安全性を確保する為にABC兵器(核・生物・化学兵器)防護用の措置がなされており、バッテリーだけでなく核融合炉を用いた場合のパイロットの安全性を担保している。メインカメラを通した映像は全天周囲モニターによって表示される方式が主流ではあるが、第三世代以前のEFWは網膜投影式が用いられている。


◾︎デフォルト機能として

 第四世代以降のEFWには下記の機能がデフォルトで搭載されている。その為、こちらに関しては兵装枠に記載する必要は無いが、それ以前の機体に搭載する場合は内装関連として枠を消費し記載をすること。

・フラッシュへの対抗策としての遮光機能及び自動調光機能

・可視光以外の情報をHUDへ表記するセンサー統合機能

・黒塵粉塵環境下における半径300m内のジャミング耐性(ノイズジャミングは含めず)

・火器に搭載されているレーザー照準を予測線としてモニターへ可視化する弾道予測機能



◾︎飛行について

基本的にEFWは飛行ユニットを接続もしくは可変機構を有していない場合、飛行は出来ずスラスターやバーニアを用いたある程度の時間の滞空しか出来ない。


◾︎ビーム兵器について

黒燼結晶加工技術によって使用可能になった。エネルギーカートリッジ式と本体供給式の2通りが存在する。


◾︎ミサイル等の誘導兵器ついて

黒燼粉塵環境下では長距離ミサイルのような誘導兵器が事実上の使用不能状態にあるが、短距離〜中距離であれば本体からの照準レーザー照射によりある程度の誘導性が担保されているが、過信は禁物である。


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