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エピソード7は存在しません

(直すのが面倒なだけです。すみません)

 美佐穂の心はあの男のことしかなかった。今はもうあの男を追い返したことを全面的に後悔しているのがわかる。あんなことを言って、迎えに来てくれなかったらどうしようって思っているに違いない。


 美佐穂はもうあの男を許している、和解しようと考えているんだ。でも、おそらく私のことを思ってここにとどまっている。

 そう感じた。


 もちろん、美佐穂をあの男に渡したくない。ずっとここにいて欲しい。でも、美佐穂のことを考えるとあの男の所へ戻ることが一番いいんだと思う。


 頭に浮かんだ言葉。

 そう、私は美佐穂のためにそれを言わなければならない。でも、それを言うのは勇気がいる。


 ここに美佐穂をとどめていても相変わらず笑顔は見せてくれるだろう。でもその本心は別のところにいる。それならここから出してやらないといけない。それが私の最後にしてやれること。


 できるだけ明るい口調で言った。


「で、いつ戻るの?」


「えっ」


「あの人のところへ帰りたいんでしょ。もうすぐ赤ちゃんの居場所もちゃんとしておかなきゃいけない時期だし、落ち着いた環境にいた方がいいと思うけどな」


 美佐穂にとって、この言葉はかなり意外だったよう。きれいな目がまん丸になっている。


「いいの? 郁ちゃん、一人になっちゃってもいいの?」


 やはり、美佐穂は私のことを案じていたんだ。


「私、元々一人だったんだよ。それがまた戻るだけ。大丈夫だよ。私って強いんだから」


「郁ちゃん」


 そう、そんなふうに思ってくれるだけでいい。私としては美佐穂の居場所の方が大事だ。


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