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「いやぁ、うまかったっす。これを作ってくれた人にもお礼を言ってください」
竹中の声に、私は現実に引き戻された。
見るときれいにお弁当を食べ終わっていた。私の方がまだ半分ほどしか食べていなかった。
「鹿島さん、食べるの遅すぎっ。食べられないなら僕が食べてあげますよ」
そう言ってサンドイッチに手を伸ばそうとするから、手で囲んで拒否した。
「だめっ、これは私の分だから。食べたらさっさと自分の席に戻りなさい」
「は~い」と返事をし、竹中は席を立った。
やっと一人になれたと残りのサンドイッチを頬張った。そこへニコニコした竹中がコーヒーを二つ手にして戻ってきた。
「はい、食後のコーヒーです。それとお弁当箱、洗いました」
そう言ってタッパーを返してくれた。わりとしつけは行き届いているんだと見直した。
そこへ外へ出ていた社員たちが戻ってきた。私はありがと、と小さな声でお礼を言った。




