表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/37

16

 会社では相変わらずの私のはずだったが、少し私が変わりつつある。

 あの昼休みに一緒に過ごしてから、竹中にいつもつきまとわれているからだ。朝も帰りもわざわざ挨拶をしに私の机まで訪れてくる。その時、かならず自分は何時に起きて電車ではどうだったとかこうだったとか、どうでもいい話をするのだ。私はその話に耳を傾けるように努力をし、うんうん、あっそうと答えるのが常だった。


 竹中は歩くだけで派手だから、皆が目を向ける。その際、必然的に私も見られる存在となった。



「なんか、今日、いい雰囲気っすか?」



 そう言われてドキッとした。

 腕と脚にラベンダーのボディバターをつけていた。その香りは香水やデオドラントのように強くはないはず。それでも好きな香りに包まれているということが私を笑顔にしてくれたのかもしれない。



「ん、まあね。今日は機嫌いいのかも」




 そういうと竹中は自分が褒められたかのような無邪気な笑顔になった。本当にこの人は無条件に寄ってきて勝手にまとわりつき、じゃれる仔犬だと思う。


   

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ