第九話
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ログアウトして、一息つく。
植物魔法を頑張ろう!って言ったんだけど、大変だった。
いや、前に植物魔法を練習したとき、大きい木になっちゃったって言ったじゃないですか?
大きい木があったら、どこまで大きくなるか気にならない?
気になるよね?
だから、植物魔法をめっちゃ使ってレベルを上げようと思ったんだけど、木が成長しすぎちゃって、私の木――バナナの木が飲み込まれそうになってるんだよね。
今、根元のあたりが覆われちゃってる。
危機感を感じてなかったら、全部覆われてたかもしれない……。
「あと十秒以内に、リビングに来なさい?」
って、お母さんがお怒りだ。
考え事してて、お母さんの声が聞こえてなかったからな。
「「すいません! すぐに行きます!」」
こういうところは、やっぱり姉妹だよな。
いっつも私をからかって遊んでるけど。
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「で? 真昼は、何をやらかしたの?」
あの、やらかしたって決めつけるのやめてくれませんかね?
夕ご飯食べた後に、詰められてるんだけど、もう、決めつけられているの。
「絶対何かやらかしてるでしょ! お姉ちゃんのことなんて、丸わかりだもんね!」
いや、やらかしてないよ? うん。
やらかしてないはずだよ?
初めて魔物を倒せて、私が育ててる木がとてつもなく大きくなって、私を覆い始めちゃっただけだよ?
やらかしてないでしょう?
「まあ、やらかしてないって顔してるわね。」
「ほんとだ。往生際が悪いですね。」
「いや、本当に何もしてないからね?」
なんで、「本当かなあ?」って顔をするんですか?
しなくてもいいでしょう。
「「お姉ちゃんに限って(真昼に限って)、何もないなんてありえない。」」
ひどくない?
「まあ、今日やったことだけでも教えて?」
「あ、そうそう。初めて魔物を倒せたの! レベルも二十くらい上がったよ!」
「え、待って、そんなに上がるの?私たちは、何体か倒してレベルがやっと上がるんだけど?」
いや、当たり前でしょう。私の居場所がおかしいだけだもん。
「格上の魔物を倒すと、レベルが結構上がるんだって。」
「格上って、始まりの町の周辺には、格上の魔物、いないんだよ?」
「あたりまえでしょう?」
頑張っても、かすり傷しかつかないんだもん。
そう、言ってるのに。
あなたたち二人は、いままで何を聞いてきたの?
「魔法使っても、かすり傷しかつかないって、言ったじゃん。聞こえなかった?」
私、ずっと言っていたよ?
丁寧に説明してあげたよね?
「え、いや、言っていたけど、そこまでとは…。」
「どうせ真昼のことだから、バグか、変な仕様を当てただけだと思っていたのよ。」
……否定できないのが苦しい。
「あと、ほかにも一つ、ありそう。」
なんでわかるの?
もしかして……心が読める?
「おねーちゃん!お~しえてっ!」
やよい、自分がかわいいからと言って、上目遣いでかわい子ぶってはいけません。
その攻撃は、私には効きません。
「仕方ないから、教えてあげるよ。植物魔法のレベルを上げるために、一つの木を大きくしていたら、私のバナナの木が飲み込まれそうになったの。」
「真昼はいっつもやらかしてくれるわね。」
「本当に、それで、やらかしてないって言うの?」
なによ!あの、ふざけてるとしか思えない称号たちに比べたらましよ。
「っていうか、おねえちゃん、そんだけ植物魔法を育てているのなら、それで攻撃すればよくない?あと、植物魔法で、根っこごと自分を動かせない?」
「……やよい、天才!こういうときは、役に立つね!」
本当に、こういうところだけ。
「なんで『いっつも』だけを強調するの?」
「いつもお母さんと一緒に笑い転げてるからだよ。」
ね。本当に。
「あ、今日はもう、ゲームやらないでよ?宿題やって早く寝なさい。」
「「はーい」」
今日は、もうゲームにログインできないか。
やよいの提案を試してみたかったんだけどね。
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「真昼! そろそろ一緒に遊べない?私、頑張ってるんだけど……。」
「うっ。ゆあ、ちょっと待って!あと一か月くらい、本当に。お願いします!」
学校にいったら、ゆあに声をかけられた。
ずっと待たせてるんだよな。
いや、でも、「バナナだから遊べません」って言えると思う?言えないよね?
進化で、人間に見える種族にならないかな?
「仕方ないなあ。あと一か月だけだよ?これで弱かったら、鼻で笑ってあげる。」
「ありがとうございます、ゆあ様!」
助かる!
天使! 神! 女神!
そりゃ、拝むよね?
こう、頭を下げて、手を組んで。
「拝まなくていいから。やめて?ここ、教室だよ?」
ゆあ様が嫌がることは、しない!
なぜなら、ゆあ様は女神さまだからだ!
「変なこと考えないで?やめて?」
「あ、はい。すみません。」
なんでわかったの?
やっぱり、私の周りって、私の考え読める人、多いよね。
「顔に全部出るからね。」
え?嘘だあ!
「顔触っても、何もないからね?」
え、顔に出てるっていったの、ゆあじゃん。
本当に、私って顔に出るのかな?
「うん。出てるよ?」
な、なぜわかった?
「真昼、面白がって、全部口にしないのやめよ?」
「あ、はい。わかりました。」
声を出さずに会話できるか、試したかったのに。
……家で、お母さんに試してみるか。
「あ、真昼、そろそろ時間だよ。席に座らないと。」
「あ、ありがとう。」
席に座ったのとほぼ同時に、先生が教室に入ってきた。
マジで、ゆあ、ナイス!
ぎりぎりセーフだったよ。
タイトル考えるの、めんどい……
許して?




