第八話 初討伐
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確か、バナナの木の状態だと襲われない。
……ってことは。
ここから風魔法を無限に撃ってれば、モンスターを倒せるのでは?
そう考えた私は、現在、モンスター待ちです。
……待機開始から、五分ほど。
なんで進化する前はあんなに来てたのに、今は来ないの!?
おかしくない?
……物欲センサーってことか。
――あ! 来た!
現れた魔物は、私が最初に食べられた、あの宿敵(勝手に呼んでるだけ)、ゴリラ型モンスターだった!
過去のかたき討ちのために……!
「ウィンドカッター!」
前より風魔法のレベルは上がっている。
だから、少しは通用するはず……。
……と思っていた時期が、私にもありました。
かすり傷だった。
いや、ちょっと深めのかすり傷。
でも、すぐ回復しそうなくらい浅い。
……あ、でも。
食べ物じゃないから、食べられない。
モンスターも、「どこから攻撃された?」って感じで、きょろきょろしてるし。
でも!
なんか悔しい!
あの運営に、一泡吹かせたい!
塵も積もれば山となる!
HPがあるんだから、減ってるはず!
「ウィンドカッター!」
「ウィンドカッター!」
「ウィンドカッター!」
それから私は、ひたすら風魔法を撃ち続けた。
「ウィンドカッター!」
「ウィンドカッター!」
……何発撃ったんだっけ?
数えてないや。
「ウィンドカッター!」
……あれ?
何も起こらない?
……あ。
魔力切れだ。
完全に、魔力切れのこと忘れてた……。
回復するまで待つか……。
……って、待って!?
モンスター!
逃げるなよ!
◈◈◈◈◈◈◈
……バナナ・クリエイトを使って、魔力が回復するまでゾンビ戦法で気を引いていました。
…今度こそ!
「ウィンドカッター!」
「ウィンドカッター!」
「ウィンドカッター!」
「ウィンドカッター!」
ピロリン♪
【風魔法はLv6に上がりました。頑張れ~!その魔物を倒したら、スキルレベル含め、レベルも上がるよ!】
これで少し楽になる!
けど、どのくらいだ…。
って、魔力操作があるじゃん。風の刃よりも、小さい穴から、勢いよく風を出すイメージのほうがうまくいくのでは?
魔法の名前……ジェットピストルとか?
うん、我ながら、いいネーミングセンス!
「ジェットピストル!」
やった!
まだ倒せないけど、レベルが上がったのもあるのか、さっきよりも深くなった。頑張るぞ。
「ジェットピストル!」
「ジェットピストル!」
「ジェットピストル!」
「ジェットピストル!」
…やった!倒せた!初めて魔物倒せた!
ピロリン♪
【レベルが30まで上がりました。格上の魔物を倒すと、レベルが、たくさん上がるよ!】
ピロリン♪
【《風魔法Lv.6》が、《風魔法Lv.18》になったよ。三倍だ!おめでとう。
《魔力操作 Lv.7》が、《魔力操作 Lv.15》になったよ!おめでとう!】
ピロリン♪
【称号《身の程知らず》と、《ジャイアント・キラー》を獲得しました。】
おお!めっちゃ上がった。
って、身の程知らずって、なんだよ!
倒さないと、何にもできないんだよ!
まあ、普通のプレイヤーだったら、リスポーンして戻らないといけないから、大変なのかな?
でも、食べ物だからなあ。
えっと、称号の効果は?
《身の程知らず》
獲得条件:レベルが倍以上の相手と戦う。(勝ち負け関係なし。)
効果:なし
ないのかよ!いらないだろ、この称号!
《ジャイアント・キラー》
獲得条件:レベルが倍以上の相手と戦い、勝つ。
効果:格上の相手と戦う場合、ステータス+1%
んー、まあまあかな。
身の程知らずは、運営がプレイヤーを煽るために作った称号なのかな?
あの運営だと、絶対にやっていそう。
これがステータスね!
――
プレイヤー名:なのは
種族:バナナの木
レベル:30
経験値:0 / 3000
所持金:0
HP:390 / 390
MP:4130 / 4130
攻撃力:175
防御力:175
敏捷性:175
ステータスポイント:29
スキル:
《風魔法Lv.18》
《植物魔法 Lv.60》
《MP自然回復・中》
《HP自然回復・中》
《片手剣 Lv.1》
《瞑想》
《気配遮断 Lv.4》
《魔力操作 Lv.15》
種族スキル:
《バナナ・クリエイト Lv.1》
称号:
《チュートリアル未満》
《デスループの住人》
《魔物断ち》
《身の程知らず》
《ジャイアント・キラー》
――
うん。魔力がえっぐい。
結構魔力、枯渇したからな。
当たり前っていえば当たり前の結果だな。
それにしても、頑張ればこんなにレベルが上がるなら、レベル上げにはもってこいじゃない?ここ。
あと、植物魔法も頑張らないと。
バナナの木として。
納得していないからね!?勘違いしちゃだめだよ?




