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急ぎ足で受付へ向かい、恵子から聞かされていた部屋705号室について

尋ねた。



「わたくし、こちらの705号室での宿泊予約している淡井恵子の身内の者

なのですが入院している祖母の容体が急変したので連絡したいのですが……」



「かしこまりました。少々お待ちくださいませ」

そう言って奥に引っ込んだスタッフがしばらくして出てきた。



「確かに淡井恵子さま今夜宿泊ということでチェックインされてますが、

それがですねぇ~何度ご連絡入れても繋がらなくてご不在のようです」


「そうですか、ありがとうございました」


もし俊と一緒ですでに致している最中なら、電話に出ないわよね。

突撃しても出ないだろうし。



ここまで来てなんということ。

桃は頭を抱えた。


取り敢えずロビーで待機してどうするか落ち着いて考えようと思った。


探してみると、こちらのホテルではロビーの 2階にカフェレストランが

あるみたいで桃は2階に上がっていった。


さてと、汗も引いてきたことだし、ふたりに会ったらどうするのか

ある程度の予想というか計画はたてておかなきゃ、そんなことを思いつつ。




カフェの入り口に着き、透明のドア越しに中を覗いてみると真ん中のスペースが

殊の外広く取られていて、店内の両側が大きな窓になっていて彩光が

たっぷりと入りとても明るい空間になっている。



暗い気持ちと明るい場所がちぐはぐ感、半端ない。

そうよ、ふたりに遭っても明るくいかなきゃ。



蔑み、笑い飛ばしてやればいいのよ。


そんな風に心の持ちようを考えながら視線を奥から手前に這わせていたら

桃の眼前にとんでもな光景が飛び込んできた。



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