表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
✿ 桜の華 ― *艶やかに舞う* ―   作者: 設楽理沙


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
30/108

29 ◇クレイジーにならないと生きていけない



 芸大では何も考えてなくて普段通りのメイクで素を晒してしまっている。


 相手がひよっ子の大学生ということもあり警戒心ゼロというのも

あるのかもしれない。


 しかしデッサン教室では生徒の年齢層も幅がありそうだったし、

男女の比率が圧倒的に男性が多いということもあり、普段街中で

ちらっと見たぐらいではすぐに自分だとは分からない程度に

濃ゆい化粧をしている。



 そして地毛の短めセミロングにつけ毛をして一つにまとめ、ロングヘア―を

装っている。


 服装は脱ぎやすいふるゆわのワンピースで普段街中では絶対着ない類の

衣類だ。


 同人誌制作のために来ていた女性が途中で抜けると、

その後は男性ばかりになってしまった。


一人目ブルーのシャツを着た白髪で頭頂部が少し薄くなっている60代ぐらいの男性(ひと)


二人目白いシャツを着た黒髪で頭頂部が少し薄くなっている50代ぐらいの男性(ひと)


三人目緑系チェックのシャツを着た黒髪短髪の40~50代ぐらいの男性(ひと)


四人目白いTシャツに顎鬚を伸ばした細マッチョ黒髪短髪の30代ぐらいの男性(ひと)


五人目黄色いTシャツをラフに着こなしている黒髪短髪40代ぐらいの男性(ひと)


六人目紺色のシャツにめがねくんしている黒髪短髪と──


6人くらいの着用している衣類とか髪型なんかは初回と二度目にさらっと見た

ところそんな感じだった。




 皆どんな気持ちで私の裸のおっぱいを見ているのだろうなんて

想像してしまうけど……。


 奥さんと比べたり……たぶんするよね。

 良きにつけ悪しきにつけ、人間ってそんなものでしょ。


 私は近視だから表情や視線がぼやけていて全く読み取れない。

 残念といえば残念かな。



 自分でも分かってる。

 今の自分の思考力がまともじゃなくなっていることくらい。


 日常的に喫煙している人間はニコチンが切れると耐えられないだろうし、

毎日お酒を飲む人は休肝日が辛いだろう。


 また、睡眠薬がないと眠れない人は薬がないと不安でしようがないだろう。


 私も種類は違えど、そういうカテゴリに属す人間になってしまったのだ。



 それにしても、男に自分の裸を見せないと生き辛いなんて……

普通は逆だよね。


 人前でしかもそれが異性であるならば、なおさらで裸を晒すなんて

死ぬほど嫌な人間のほうが圧倒的に多いだろう。


 はいはい、自覚してますよ。

 あたしは変になってしまったのだと。


 クレイジーにならないと生きていけないの。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ