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植木さんからの話を聞いたのがクリスマス月でまだ月の中頃だったとはいえ、

世間はすぐにクリスマスだの年末だのと忙しなく流れていき、その間に一度

大野デッサン教室に出向き担当の講師との面談を終わらせた。



3人いて、あとの2人とは軽く名前を名乗る程度の挨拶で済ませ、

私の担当になる講師とは20分ほど話をして解散となった。


講師はピーター・エフロンというネームの男性だった。

受け付けの女性は20代後半か30代前半に見えた。


ひとまず女性でよかった。

男性だと何かあった時に丸バレで言い逃れも難しいもの。



まぁ、夫が問い合わせしたりここへ見にきたりすることはないと思うけど。


デッサン教室ではお立ち台じゃないけれど……部屋のほぼ真ん中辺りに

高さ20cm前後で畳一枚分ほどの小上がりに似た台が置いてあり、

私はそこで座るポーズをとることになった。



全裸ではあるけれど見方によっては半裸ということになるのだろうか。


生徒たちから見て横向きのポーズで両膝を胸辺りまで折り曲げ、下半身は

薄い半透明のベールを太腿の辺りまでかけてのポージングになる。


そして顔は生徒たちの方を向く。

こちらでも20分ポーズ10分休憩で6ポーズ3時間。


1クラスの定員は14~5名のようだが実際は6~7名ほどで初回は全員

白髪交じりの5~60代の男性ばかり。


途中3回目のレッスンから1名ものすごく熱い視線を向けてくる20代後半と

(おぼ)しき女性が参加してきたのだが、絡みつくような視線にぎょっと

なる。



後で知ったのだが、彼女は同人誌を出しているらしく、男女のHシーンが

上手く書けないので習いにきたということらしかった。

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