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✿ 桜の華 ― *艶やかに舞う* ―   作者: 設楽理沙


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27 デッサン教室の授業


 彼女は計4回来た。

 その間、講師から裸体の描き方を丁寧に指導してもらい、大体のところ、

同人誌に載せられるレベルまで描けるようになった。


 そんな風にレベルアップしたのと、レッスン料との兼ね合いもあって、4回目を最後に姿を見せなくなった。



 受け付けの女性スタッフに聞くところによると、午前中の男性の裸体モデルのレッスンは、私のクラスとは対照的に生徒さんが女性たちばかりなんだそうである。


 今回は男女ともに魅力的でステキなモデルさんたちなので、生徒の性がぱっとはっきり分かれたのじゃないかしら、という意見だった。



 ちなみに男性モデルのポーズは全裸の立ち姿で局部もさらけ出している

とのこと。生徒の皆さん、どんな真剣な眼で見ているのやら。



 自分のクラスのおじさま方のこともそうだけど、女性たちのことも

考えてみるとなんだか可笑しい。



 キャバクラやホストクラブに行っても生身の裸は拝めないというのに、

デッサン教室や芸大では注視することすら非難されないのだ。



(しん)から真面目に絵のため芸術のために裸体にふれる(見て描く)

人たちからしてみれば、邪推の域になっちゃうけれども。



 だが人間は神や仏ではないので、ふとスケベ心が湧かないとは

言い切れないだろう。



 今も昔も神仏に仕えているお坊さんや宮司、神主なども結婚している

わけだからねー。



 そういう自分の生活とはかけ離れた場所で出会った人たちのことを

観察したりしているうちに、前ほど自分の問題で頭を悩ます時間もなくなり、

以前より苦しみも軽減されているように思う。




 自分を守るために決めた選択は、間違いではなかったことが立証される

形となった。




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