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ケーブル

ケーブル、それはあらゆるものを接続させる……。

 

 朝、スズメの『チュンチュン』と鳴く声で目が覚めたその人は、後頭部あたりに違和感を覚えた。


「イタッ、なんかチクチクする」


 ベッドから起き上がり、洗面台へ向かったその人は、鏡を見て驚いた。


「これはケーブル?」


 その人の後頭部辺りに刺さっていたのは、"なぜか!"電化製品や電子機器を接続する様な赤いケーブルが刺さっていた。


「これって……もしかして運命の赤い糸、的な?」


 後頭部に"なぜか!"刺さった赤いケーブルに好奇心が湧いた女性は、赤いケーブルの先がどうなっているのか確かめるべく、"なぜか!"急遽会社を休み、ケーブルの先を確かめる旅に出た。



 超絶長いしばらく後……。


 その女性の目の前に広がるのは、広大な自然溢れる草原だった。


「はぁはぁ、やっとケーブルの先にたどり着いた」


「あっ、君が……僕の運命の人……どうやってこの世界に来ることができたんだい?」


「それはもちろん! この運命の赤い線だよ」


「そうか……では参ろうか、我が妻となる女子(おなご)よ」


 これが赤いケーブルによって紡がれた、その人が生まれた家が持つ、遥か数百年前から続く、歴史の始まりだったのである。



 時越・終。


運命の赤い糸は、目には見えないから運命の赤い糸。

自分も含めて、このお話を読んでくださった方々の姓は、それぞれ違う家の歴史があり、姓を名乗ることになった歴史的瞬間がある。

その歴史的瞬間をこの目で目撃することは、不可能だよな……という考え。

さらに、異世界[恋愛]ジャンルという概念を足して、書いてみました。


お読みいただきありがとうございました。

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