パーティー追放
パーティー追放……それは闇深きマリアナ海溝である。
これはとある世界のとある国のとある街のとある屋敷で起きたとある事件だ。
「えっ? リダさん! もう一度、言ってください!」
恵まれた能力の持ち主のSな能力を持つその少年は、リダという名の人物に向かい抗議していた。
「あっ? もう一度言ってやるよ! お前はたった今、リダが率いるこのエム騎士団から追放だ!」
とある場所から覗いている神ナレの自分にも理解できる、ベタな急展開。
しかし少年は、パーティーを追放される原因に心当たりがまったく無かった。
◇◇◇SIDE 少年◇◇◇
僕が何をしたって言うんだよ。
僕がどれだけ、エムの騎士団のみんなの為に動いてきたと思っているんだよ。
「リダさん! 僕が何をしたって言うんですか? 教えてください!」
リダさんの返事次第では、僕は言いふらしてやるからな!
◇◇◇SIDE リダ◇◇◇
チッ! やっぱりこいつ、何にも分かってねぇな。
他のパーティーであるティアナ、クリス、アリス、メシルの全員からお前に対しての〇〇が来ているんだ!
「リダさん! 僕が何をしたって言うんですか? 教えてください!」
良いだろう、こいつには真実を教えてやらねばならん!
◇◇◇SIDE 神ナレ◇◇◇
二人のSIDEを聞いた神ナレは、互いの意見が衝突する瞬間を、今か今かと、待ち構えていた。
少年とリダ、睨み合う二人、この場を制したのは果たしてどちらなのか?
「〇〇〇の〇〇の〇〇〇、それが理由だ」
◇◇◇SIDE 少年◇◇◇
僕は、自分のS級能力値に寝相も含まれていた事を忘れていた。
お前の寝相の悪さでパーティーメンバーが眠れないのに、お前だけスッキリした顔で「みなさん、おはようございます。よく眠れました? ハハっ」と毎朝、声をかけることに、パーティーメンバーの我慢の限界がきた、とリダさんに言われた。
「チートスキル、因果反転。ふふっ、ふふふっ!」
◇◇◇SIDE 神ナレ◇◇◇
こうして彼はまた、ざまぁをしたいが為に、S級能力を使い、パーティーを追放されたのだった。
終。
◇◇◇SIDE 追記ナレ◇◇◇
これは、パーティー追放シーンを集めたオムニバス集"パーティー追放オムニバス"という虚構短編集に収録されているエピソードの一つである。
またどこかでお会いしましょう。
◇◇◇SIDE あとがき◇◇◇
お読みいただきありがとうございました。




