I!S!O(異世界!召喚!オムニバス)
あるサイトに投稿されているそのエピソードの名前は"I!S!O(異世界!召喚!オムニバス)"という名前であった……。
私の名前は、瀬賀祈初環――《セカイノ ショカン》。
年齢は18歳で、普通のフリーター女子!
《「はぁー、ショカーン! またアンタはゴロゴロしてー、スマホばっかり触ってないで、早く仕事してくんないー!」》
「はいはい、うるさいなー! 今良いところなんだからさー!」
高校卒業後の私は、就職するわけでもなく、スキマバイトで日々、日銭を稼ぎながら、暇さえあれば家でゴロゴロしている。
親から怒られてしまったが、私が今見ているサイトはweb小説投稿サイトだ。
その中でも異世界転移モノにランクインしている『I!S!O』と呼ばれる人気作品にハマっている。
《『ニャーん! ニャーん! ニャーん!」》
(ん? またこの黒猫かー、最近窓際に立ったまま、こっちを見ながらしばらく鳴いてるんだよなー)
「はい、『お読みいただきありがとうございましたー』……読了したわー」
《『ニャーん! ニャーん! ニャーん!」》
いつもならすぐにどこかに行くはずの黒猫の鳴き声がした。
「はいはい、うるさいなー」
私は黒猫を追い払うために、窓を開けた……開けたのだ。
しかし窓を開け、黒猫に触れようとした瞬間、意識が遠のいてしまった。
しばらくして私は目が覚めた。
目を覚ました私の視界に映るのは、石できたような壁。
私はどうやら石で造られた建造物の中にいるようだった。
「おー、IS!が成功したぞ!」
「えっ! ISとはなんですか?」
(この人達、分厚い黒のロングコートみたいなのを着てる……暑くないのかな?)
「失礼しました……おー、ISの勇者様〜、この世界をどうか〜、お救いください〜!」
(ISのIは……異世界? Sってもしかして!)
「ニャーん(そうだぜ!)、ニャーん(お前さんは)、にゃにゃにゃーん(異世界召喚されたのさ)、ニャーん(俺様の目利きでな)」
(この黒猫! なんてことをしてくれるのよ!)
私の名前は、瀬賀祈初環――《セカイノ ショカン》。
年齢は18歳で、普通のIsekaIShoukan勇者!にされたフリーター女子!
終。
異世界召喚……の召喚シーンのみを集めた『I!S!O《異世界!召喚!オムニバス》』の瀬賀祈初環――《セカイノ ショカン》編でした!
お読みいただきありがとうございました。




