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フレーム・ガイ

それでは次のエピソードをご紹介するとしよう……。

 

 《おっ! すげぇー、ガチヤバッな雰囲気やん!》

 《だろー? 偶然ネットでグクってたら見つけたんだぜ》

 《お前ヤバっ! つかっ、そんな事よりお前、動画動画!》



(はぁ……やっと来た。2……3……人くらいか)



 《ヤバっ、なんだこれ? この黒い四角いやつ》

 《これは……VHS? なんでこんな場所に?》



(よし、よしよし! そのままカメラをカメラをそのビデオテープに向けろ!)



『行ってくるね!』

(うん! 今までお世話になりました。またどこかでお会いしましょう)



 《ヤバっ、この黒い……うわぁああああ! 出たぁぁぁぁぁぁ!》

 《あぁぁぁぁぁ、ガチでやばやばやばやばい!》



(よし! 今だ!)



 キュルキュルキュルキュルキュルキュルキュルキュルキュルキュル!



 《それではもう一度、該当箇所をご覧いただこう。廃墟を探索中の投稿者達の目の前に、突如現れたビデオテープ。そのビデオテープを写した瞬間、画面の外から顔が白い女と思しき霊が写りこむ》



 俺の名前は、賀渕(ガフチ)ガイ。

 20代後半のサラリーマンで、趣味は心霊投稿系ドキュメンタリー……所謂ホラー系の鑑賞が趣味だ。

 でもさっきまでまで俺がいた廃墟は、実は現実世界ではない。



 《ヤバっ、この黒い……うわぁああああ! 出たぁぁぁぁぁぁ!》

 《あぁぁぁぁぁ、ガチでやばやばやばやばい!》



 そう。

 俺がさっきまでいた世界は、この投稿映像が撮影された世界の中だ!



 終わりといただけただろうか。


[あとがき]

このエピソードの虚構タイトル。


『画面の縁〜目が覚めたら、ビデオカメラを構えて騒いでる集団を見つけた俺、実は心霊動画の投稿映像の世界に迷い込んでいたらしい、現実に帰る鍵は霊が出る瞬間だった〜』


という虚構小説投稿サイト:ゴーストフレームノベルズで投稿されている。

『〇子が井戸から這い上がり、テレビやスマホの画面の縁に出る瞬間の〇子視点を、横で見ている感じの主人公の記録』という虚構レビューが投稿されていたという。

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