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幸運と自販機

ピピピピピピ、ピ、ピ、ピ、7777。

おまけ付き自販機、それはよく分からない仕組みの抽選法則が搭載された自販機である……。

――日本 羅ッ希位(ラッキィ)県 羅ッ希位市 羅ッ希位町――



――時刻 深夜:3:30:33――




俺の名前は、万能寺幸夜(バンノウジ コウヤ)、18歳の日本人だ。


俺の目の前には今、自動販売機がある。

この自動販売機がいつから置かれているのか、俺は知らない。

だがこの自動販売機には、都市伝説級の秘密がある。



「……出逢えば幸運を手に入れられる自動販売機に変わると言う都市伝説……3:33:33に変わるらしいが……あと1分か」



この自動販売機の真の姿を見た者はいない……だから都市伝説なんだ。



「3時33分20秒、200円は入れた……3時33分31、今だ!」



《ピピピピピピ……ピ、ピ、ピ、ピ! 7:7:7:――》



(そうだ! そのまま7……7で!)



《ピ! 7:7:7:7! お見事!おめでとう!マジラッキー!》



「よっしゃァァァァァァ! さあどんな超能力があるんだろうな――」



《ピピピピ、スキャン開始……先読みチートを確認! 照合中、ドラゴラッキィ世界の逃亡者、万能寺幸夜(バンノウジ コウヤ)を検知完了しました! これよりドラゴラッキィ世界に強制送還を実行します!》



俺は……"また!"見事に異世界ドラゴラッキィの魔導具に引っかかった。

たまたま俺は当たりを当てた訳ではなく、チートスキルである先読みチートを使っただけ、だからまた検知されたらしい。

7:7:7:7の当たり自販機に表示された数字は、おそらく俺の逃亡回数の合計値である28回という意味だろう

7が揃うと幸運だというが、俺にとってはアンラッキー。

ただ魔王が仕掛けた魔導具が偶々、"自動販売機"、だった……結果はそれだけだ。




虚構28話 終。

[あとがき]


【この虚構小説のタイトル】

〜先読みチートスキルを持った俺が、可愛い魔王にパシリ扱いされて、現実逃避で日本に逃亡するも、魔王の魔導具トラップに引っ掛かってしまい、すぐに異世界に強制送還される話〜



彼は、ドラゴラッキィの支配者たるヒロイン魔王のパシリです……という軽い設定。



ピピピピピピピピ、7:7:7:6or8、これが巷にある先読み不可、当たり付き自動販売機のデフォルトです。



お読みいただきありがとうございました。

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