ガーラン伝説! ニンニク弁当トラップにハマった僕は、クラス中からガーランとあだ名をつけられて、困っていました、でも今ではニンニク農家でざまぁしてます!
ガーランニンニクというブランドを作った僕が、ガーランの名前をつけた由来、そのキッカケとなった話をしよう。
「ふぅ、チカラがみなぎってきたなー! 美味かったし!」
《ガヤガヤ(なんか臭くない? ゲホッ、ゲホッ)ガヤガヤ》
《ガヤガヤ(アイツ、アイツじゃないの? ゲホッ、ゲホッ)ガヤガヤ》
(さて、この弁当箱。どうやって返そうかな……あっ!)
屋上から教室に帰ろうとした僕は、あの子が頬を紅色に染め上げ、眼からあの子の一粒の雫が、一粒一粒、床に落ちている情景を見てしまった。
僕はそれと同時に、なぜかその情景が醸し出す雰囲気の感傷に浸っている。
「……どうしたんだろうな」
僕がしばらく見ていると、それに気づいたあの子が勢いよく向かって来た。
(あれ? なぜマスクを着けた? しかも三重重ねじゃないか!)
マスクを着けた目の前にいる麗しき顔の見えないあの子は口を開いた。
「ゲホッ! お前かよ! あの弁当を喰ったのは! ゲホッ!」
「えっ? いきなり何を?」
あの子が僕にパチーン! をした。
気が動転した僕が、呆気に取られていると、あの子がさらに口を開いた。
「ありがとう! あの弁当を代わりに食べてくれて!」
(えっ? どういうことだ? ビンタされたのにお礼を言ってくるなんて、訳が分からない)
呆然とする僕に対して、目の前にいるあの子は更に言葉を続けた。
「ゲホッ! マジサンキュー! その弁当はねー、ごはんとおかずに特濃ニンニクが使われているのよ、ゲホッ! マジサンキュー! じゃーね!」
(はっ? なんでそんな他人行儀感で逃げるんだよ!)
しばらく僕の耳は、周囲が放つゲホッ! ゲホッ!の咳き込む音しか聞こえなかった。
(こ、この流れはま、まずい……)
時すでに遅し!
この出来事以降、僕のあだ名は"ガーリックランチボックス"、略してガーランとなってしまった!
(名前負けじゃないか! あんな弁当、こっそり持ち出して食べなきゃ良かった!)
時既に遅しから数年後。
これが僕のガーランニンニクというブランド品の由来だ。
今にして考えてみれば、僕はあの子の計画によってあの子の実家の家業を継ぐ後継者になってしまった。
かなり長い省略された僕の頑張りの結果、あの子は僕の隣にいる。
これが僕のガーラン伝説だ!
終。
スーパー等で買い物しているとニンニク食べましたわー!な人がいて、息を止めながら通りすぎる瞬間が増えた気がしますねー。




