上師
誰しも高き霊峰並みの障壁を乗り越えていかねばならない時は来るのか……
「さあ。俺を倒さねば、喜冬を救えぬぞ、森咲杜鷹!」
「えっ? あなたは……いいや、これは僕の選択した結果だ、だから僕はあなたを倒すために暴く!」
熱く、そして少しだけ意味不明な言葉を発した、その男の名前は森咲杜鷹!
彼は20代半ばの普通のサラリーマンである!
(喜冬さん、今助けるから!)
森咲杜鷹の思考の中にある喜冬という名前、その名を雪護喜冬という!
彼女もまた、20代半ばの会社員である!
「じゃあ森咲杜鷹よ! この謎が解けるか!」
(ん? この謎? 何にもないけど……どうしたんだろう……)
森咲杜鷹の思考通り!
上師は何も出してはいなかった!
「謎はありません! だってあなたは何も謎を残していない!」
(ラインとライン、全てが繋がった! ふふん、どうだー! 僕はこれでも推理モノ、トリックモノの鑑賞、考察が趣味な男だよ!)
いきなり上師に向かいドヤり出した森咲杜鷹に、上師は返事を返した!
「森咲! 森咲! 森咲! 森咲!」
「えっ? どうしたんですか? それよりも喜冬さ――」
がごぉぉぉん!
(イッタぁ! ん? なぜ僕は頭の上に衝撃が走ったんだ?)
「おい! 森咲! 勤務中だぞ!」
僕は居眠りしている所を上司である部長に、叩き起こされてしまったのである。
「はい、すみません! 部長!」
終。
皆様、勤務中の居眠りはほどほどに…………。
・森咲杜鷹→もりさきもりたか、妄想犯行計画の主人公。
・雪護喜冬(名前のみ)→ゆきもりきふゆ、妄想犯行計画のヒロイン。




