繋がりたい願望を持つ人の話。
SNS"クロス"のタイムラインに現れる[#〇〇〇〇と繋がりたい]。
それがその女性のマイブームワードだった。
その女性は、繋がりたい人だった。
「#異世界好きと繋がりたい……もうこんな定番フレーズハッシュタグ、正直もう見飽きてしまったわ……」
至極真っ当!
その女性に限らず、人は常に新しい刺激を求める生き物である。
だからその女性は、次第にハッシュタグ探しに飽きてしまい、探すことを辞めてしまったのだ。
(でもクロスは交差、ハッシュタグは#……なんだか刺激があるわ)
至極真っ不当!
その女性に限って……恐らくその女性だけが、新しい刺激を求め、少しだけ空に至高天してしまったのである。
しかしその結果、その女性はとあるハッシュタグと運命的な出会いを果たしてしまったのだ!
「これよ! ガチャンというこの音! あー! これこそが私の求めていた、宿命……いいや、運命な刺激!」
この理解不能な言葉の後、その女性は人類に許された唯一のタイムスリップを実行してしまったのだ!
(むにゃ、むにゃ……楽しみだわ)
20時間後、その女性は無事、自宅に帰宅することができた。
「はぁぁぁー、やっぱりあの刺激、あれは病みつきになってしまう……しかもちゃんと人と繋がっている感がある! これならしばらく飽きないわ!」
至高……まさかのその女性によるプライバシーの侵害を理由とした思考カット!
ただ、その女性が見ていた画面。
それは…………。
絶叫マシンの定番であるジェットコースターだったのだぁぁぁぁぁぁー!
終。
最後にジェットコースターに乗ったのは、もちろん覚えていません。




