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第九話


入り口近くまで迫っていたドラゴンを一掃し、ブラッドドラゴンをネイビーの元に届けてから、俺は数十本の骨を巣の壁に突き立てながらゆっくりと巣の底へと降りていった。


まあ、とは言え、怒り狂ったドラゴンたちは俺が底まで降りるのを待っていてくれるはずがなく、奴らは次々とブレスをはいてくる。


身をよじったり、飛び上がってドラゴンの爪をかわしながら、近づいてきたドラゴンは首をおとして足場に。


以前もこうして降りたからか、簡単に巣の最奥、底につくことができた。


底につくと、俺は自分が囲まれていることに気づく。


……それにしてもやけに数が多いな。


皆元気よく牙を突き立てこちらを睨んでいる。


これならこの巣を狩るだけで、巣のはしごの心配も要らないかもしれない。


筋肉火だるまのイフリートは動けないみたいだし、他に邪魔者が来る恐れもない。


ならば各種二匹は残し、それ以外は美味しくいただこう。


そんなことを考えながら俺は剣を構え、素早く切りかかった。


飛んでくるブレスを次々とかわしながら、骨剣で首を一気に狙う。


「ほら……食わせてもらうぜ! ドラゴン!!」



各種2体を残して全滅した巣の中、俺は生き残りドラゴン達に睡眠魔法を打ち込み、倒したドラゴンの解体作業に入った。


骨も鱗も高く売れるんだよなあ。


異国冒険者は肉だけファムに渡すつもりなので、それ以外は個人で売るつもりだ。


これだけ素材が集まりゃ、報酬もたんまり。生活に困らないだろうと踏んでいる。


後内蔵も手に入った。

これがまたすごい。


ドラゴンの内蔵は……特にその血と心臓は、飲んだ本人に凄まじい力を与える。


ドラゴンの劣等種であるワイバーンの心臓から作った、ワイバーンの秘薬などもあるが、それを飲むだけでE級からC級に上がれるほどの実力がつくのだ。


冒険者は基本F級からスタートするが、貴族が早々にランクをかけあがりC級冒険者となるのは、賄賂でもなんでもなく、ワイバーンの秘薬による身体強化の結果なのだ。


それのドラゴンバージョン。その効果は言わずもがな。


かくいう俺も、秘薬はお世話になっている。


ドラゴンの巣を壊滅させたときに、ドラゴンの秘薬をそれはそれはたっぷりと摂取させてもらった。


とはいえ単品で飲むと、ドロッとした液体なのでおすすめできないのだが……


ーーー生肉スムージーを想像して欲しい。個人としては劣等種とはいえ貴族達よく飲めるなという感想だーーー


が、塩をたっぷり含ませて肉にかけて食べると、それはそれはコメがすすむ。


かつての依頼で巣を壊滅させるまでの30匹……全部接種していくうちに明らかになった食べ方だ。


というわけで女将さん用とは別に、秘薬をかけて食べるように肉も多少切り分けておいた。


幸い皮はめちゃくちゃにあったので皮袋には困らない。


大量の収穫をもって入り口に戻るとネイビーはお腹を膨らませた小さなネコの姿となっていた。


ブラッドドラゴンの骨と皮、微かに鱗がネイビーの近くに綺麗にまとまっている。


数が少ないのは、俺が解体しているのを見て途中から必要と判断したのだろう。


さすが俺の使い魔。


「どうする? 巣、はしごするか??」


ケフッ。


とネイビーは小さく呻いた。

どうやらお腹いっぱいらしい。


こいつがお腹一杯になるのはじめて見たな……。


10匹程度でお腹一杯になったっけ??


……あ。


よく見ると、お腹一杯で倒れているネイビーの横の鱗、ブラッドドラゴンじゃなくて……レッドドラゴンじゃないか??


つまり、ブラッドドラゴン10匹を丸飲みした末、俺が奥まで狩りをしている間に、通りかかったのか、近くに巣があったのか、ドラゴンを数匹狩って食べてきたのか。


さすがネイビー。


わしゃわしゃと頭を撫でてやると、甘えた声を出す。


さて、手に入れたアイテムは……

グリーンドラゴンの鱗(28)

グリーンドラゴンの骨(28)

グリーンドラゴンの心臓(28)


レッドドラゴンの鱗(39)

レッドドラゴンの骨(45)

レッドドラゴンの心臓(37)


レッドドラゴンはネイビーも集めてくれたので数が揃わずマチマチだ。


ブラッドドラゴンの鱗(2)

ブラッドドラゴンの骨(2)


……ネイビーめ。


ダークドラゴンの鱗(8)

ダークドラゴンの心臓(8)


ダークドラゴンは霧化する特殊なドラゴンで、骨も肉もない。


俺としてはもっとも旨味のないドラゴンだが、貴族からすれば珍しく、よく売れる。


基本市場にすら出ないので、どうせ「ダークドラゴンを狩れる冒険者がバックについてる」証としたいだけだろう。


まあ、儲けられればなんでもいいが。


俺とネイビーは手に入れた戦利品を持つと、帰路についた。


そこで俺は、更なる幸運に出会うことになる。


ドラゴンのお肉食べたい。


あ、ちなみになんですが、ネイビーのチリン、という音。あれは実は鈴でもなんでもありません。


ネイビーは鈴をつけた首輪をつけているのですが、その首輪自体もネイビーの体の一部です。


ですのでネイビーの意思表示の鳴き声のような感じですね。


家畜用の魔物とかを見てそのようその一つ一つを真似ている感じ。


そんな細かな設定でした♪


さてさて☆

下の部分に☆☆☆☆☆がありますので、面白ければ☆5、つまらなければ☆1をお願いします!





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