第八話
ドラゴンの骨を近くの石で削り、簡易的に剣を作った。
これで完璧。
もうこうなったらこの姿の職業はドラゴンキラーということにでもしておこう。
せっかくの獣人の姿だから、骨剣で暴れるのは似合いそうだし。
「ありがとな、ネイビー。ちょっと狩ってくるから待っててくれ」
キュウ。
と、すっかりご機嫌ナナメだ。
これは20……いや30匹は必要だな……。
ドラゴンの巣、はしごするか……?
食い尽くすとドラゴンたちもいなくなってしまうし、ブラッドドラゴンはこっちで15匹、もうひとつで15匹でいこう。
後は女将さん用に、
グリーンドラゴンは10匹、
レッドドラゴンは25匹、
(こいつは珍しく、俺とネイビー共通で美味しいと感じるらしい)
ダークドラゴン5匹でどうだろうか。
そう考えながら次々とドラゴンの首を落としていく。
正直気を付けるのは俺が無傷でいることだけだし、
ーーーもし怪我をしてしまえばその傷はチェンジではどうしようもない。つまり『お人好しのファム』のピンチなのであるーーー
ブレスにさえ気を付ければドラゴンは牛や馬と変わらないのだ。
まあ、爪はほどほどに厄介だし、尻尾も凪ぎ払うと町が消滅するらしいんだが……。
ま、首落とせばいい点は変わらない。
昔、ちょっと色々あって受けた依頼がドラゴンの巣の壊滅で、一人でドラゴンと戦っている間に編み出した方法だった。
10匹ほど様々なドラゴンを倒した後、一度入り口に戻ってネイビーにドラゴンの肉を渡した。
奥は深く、人間が降りていけるような高さにないのである。
ネイビーは最初は俺の顔を見てまだ怒っていたが、謝罪とともにドラゴンの肉を差し出すと、少し機嫌が治ったようだった。
ネイビーはブラッドドラゴンの肉を美味しそうに食べている。
チリンチリンと音が鳴り始めた。
上機嫌な証拠だ。
頭を撫でようとして……やめた。
肉を食べている最中だ。食事に集中させてやりたい。
「もう少しとってくるからな。待っててくれ」
チリン、と返事がわりの音が鳴った。
ネイビーと少し離れた場所で、ブラッドドラゴン以外のドラゴンを捌き、骨と皮と鱗に分けた。
元々懐に入れておいた針と糸を使い、ドラゴンの皮を丁寧に縫い合わせていく。
そしてその皮袋に女将さん用の肉を入れて、口を縛った。
いくつか袋を用意し、ドラゴンの内蔵の袋、鱗の袋等、区別してから袋に整理する。
その作業を終えると、ようやく俺は立ち上がった。
もう既に、仲間を殺され怒り狂ったドラゴンたちは入り口近くまで来ていたのだ。
俺は可愛い使い魔のため、ドラゴンの骨剣と、そして数十本の骨をもって再びドラゴンに向かっていくのだった。
読み手の時は「続きを……ツヅキヲ……」とゾンビのように好きな作家さんを待ってたんですが……、自分がやると「ツヅキハ……ツヅキハ……」って頭を抱えますねえ……。
毎日更新してる作家さんすごい……。
さて、下の部分に☆☆☆☆☆がありますので、面白ければ☆5、つまらなければ☆1でお願いします!!!




