第七話
剣がないのはさすがにまずい。
いくら倒せるとはいえ木の棒で倒せるほど俺は強くないし、ドラゴンは甘くないのだ。
「ネイビー」
キュウ?
……言いづらい。
「……あー……えっと……ドラゴンの肉、新鮮なままで食べることに興味はないか?」
チリンチリンッ!
大興奮で鈴が鳴る。
いや、今ドラゴンに気づかれるとまずいんだが……。
いつも倒せているからだろう。ネイビーはおかまいなしだ。
「剣になって、ドラゴンを内部から食べる、とかどうだ??」
提案した途端、マントが凄い勢いで俺の首を絞める。
苦しい苦しい、待て待て待て、
悪かったよ、剣を宿屋に忘れてきてすまなかった。
ただ忘れてきたものは仕方ないだろう?
荷物を全部おいたときに紛れ込んでしまったんだ。
ネイビーは綺麗好きだ。
だから自身の体が汚れるのは御免被りたい……そんなところだろう。
「ネイビーこの通りだ! グリーンドラゴンさえ狩れたらそれでいい! ドラゴンの骨で剣を作るから!!! 最初の一回だけ! 最高級シャンプー三回とリンス二回!後新鮮なブラッドドラゴンの肉を望むまで狩ってやる!!」
キュウ……。
畳み掛けるような俺の土下座にネイビーがあきれた声を出す。
あまりにも俺たちが騒いだせいだろう。
グリーンドラゴンが俺達に気づいた。
叫び声をあげ、敵の存在を仲間に知らせながらこちらに襲いかかってくる。
それでも土下座をやめない。
何せこの中で一番強いのはネイビーだし、今回力を借りたい相手もネイビーだし。
ネイビーは仕方ないなあとでも言うようにマントをやめると、剣に……ならなかった。
禍禍しい魔力を放出し、巨大な口の形に変化。
グリーンドラゴンはその口に……飲み込まれた。
そして『これがあればいいんでしょ』とばかりに骨がぽいとこちらに投げられる。
……さらば、一頭目の俺のご飯。
と言うわけで二部更新でした!
次回はまた明日です!
今だファルセムの倫理観が健在なのでもう少し彼の恐ろしさをこれから出せればいいのですが……、精進します(笑)。
というわけで(どういうわけで?)
下の部分に☆☆☆☆☆がありますので、
面白ければ☆5、つまらなければ☆1を入れていただけるとうれしいです!
よろしくお願いいたします!




