サボりではなく「必要な待ち時間」〜リードとラグ〜
カフェテラスでコーヒーを飲んでいる新を見つけ、陸が駆け寄ってきた。
「新さん! 開発チームのテスト作業がストップしています! なぜ次の作業に入らせないんですか? まさかサボりですか!?」
新はコーヒーを一口飲み、フッと落ち着いた声で返した。
「焦るな陸。これはPMPにおけるタスク間の調整……『ラグ』を置いているんだ。サボりではない、必要な待ち時間だ」
【PMP試験の重要知識:リード(Lead)と ラグ(Lag)】
依存関係のあるタスク同士の時間差を調整するための概念。
ラグ(Lag:待ち時間):
後続作業を開始(または終了)するために意図的に差し込む必要な遅延時間(+の時間)。
例: コンクリートを打設した後、固まるまで「3日間待つ」。塗料を塗った後「乾くまで1日置く」。IT開発では「サーバーのデータ同期が完了するまで2時間待つ」。
リード(Lead:前倒し):
先行作業が完了する前に、後続作業を前倒しして開始させる時間(−の時間)。
例: 新居の建築が完了する「2週間前」に、インテリアの搬入準備を開始する。
「陸、今回のテスト環境は昨日の夜に大規模なデータ移行を行ったばかりだ。データベースのインデックス再構築と自動バックアップが完了するまで、丸半日の『ラグ(待ち時間)』が必要なんだ。今無理にテストを始めれば、データが破損してパニックになる」
「あ……そうだったんですね! 申し訳ありません!」
「逆に、明日からのドキュメント作成作業には『リード(前倒し)』を適用する。テストが100%終わるのを待たず、70%終わった段階でマニュアル作成を前倒しスタートさせるぞ」
作業を急ぐだけがPMではない。待つべき「ラグ」を見極め、前倒しできる「リード」を活用してスムーズな流れを作るのがプロの配配なのだ。




