成立
「本当にそっくりだね。君がルル嬢だね。こちらに座って。ミュート離れなさい。」
ルルは戸惑いながら席に着く。ミュート様はそっと隣に座り愛おしいそうにルルを見つめている。本当に好きなんだな。
「話をしようか。リヒトはララ嬢と結婚したいと言っているがそれは本当か?」
「はい。ララ嬢以外とは結婚しません。」
「全く今まで誰ともしないと言っていたのに…どうしたものか。ルル嬢は家を継ぐのは構わないのかい?」
「はい。姉より私の方が向いていると思います。ミュート様も手伝ってくれると言ってくれてますので大丈夫かと。父次第です。」
「と言っているが伯爵はどう思う?」
「娘達がそれで幸せになるなら、ララを嫁がせルルに継いでもらいます。娘達をよろしくお願いします。」
本当に入れ替わってしまった。まさかたった1日で全てが変わるなんて思ってもいなかったな。私嫁ぐんだ。変な感じがする。
「ではリヒトとララ嬢の婚約を成立させましょうか。ミュートは侯爵家との話になるので、私から言っておきますので近々話し合いして下さい。私の妹ですが良い婿入り先が出来たときっと喜びます。リヒト同様結婚を渋ってましたので話はすぐ進むと思います。」
「ありがとうございます。我が家としても2人共に話が決まって良かったです。」
「ではあちらで書類を進めましょう。4人は少し待っていてくれ。夕食を用意しているからそれまでゆっくりしていて。」
お父様達が部屋を出て行った。何だか夢のようだわ。本当にリヒト様と結婚出来るんだ。
「ミュート良かったな。」
「本当にありがとう。ルル幸せになろうね。ずっと大事にするから。」
ミュート様はルルの指先に口付けをする。真っ赤になる妹を見て少し複雑な気分になってしまう。
「ルルと2人で話がしたいのだけど良いかしら?」
「もちろんいいよ。ミュート少し部屋を出よう。」
2人は席を立ち部屋から出て行った。すぐ妹に近付き本当にいいのか確認する。
「いいの?ってか何この展開?」
「絶対こうなると思ってたの。想像通りに進んでくれて良かったー。」
「へ?ルルわかってたの?」
「うん。リヒト様は絶対ララが好きだと思っていたし、私も憧れの方と結婚出来るし最高だわ。」
「何故好きだと?」
「えぇ…いつもララを見てたし絶対見分けてたから好きなんだなって。あの人ララ以外に自分から話かけないし笑わないよ。」
「へ?そうなの?誰にでもあんな感じのかと。確かに呼び間違えられた事ない気がする。」
「幸せになってね。ララ大好きよ。」
ありがとうと抱きしめ合う。優しく可愛い妹が大好き。ミュート様に憧れていたなんて知らなかったな。部屋がノックされ2人が戻ってきた。
「ララおいで。」
抱きしめ合う私達を見てリヒト様が私を呼ぶがルルがギュッと抱きしめてくる。
「妹の私にまでヤキモチ妬かないでください。学園でもいつもいつも睨んできて怖いんだから!」
「いつも私のララに触れて腹が立っていたんだ。さっさと離せ。」
「長年拗らせた片思いは可哀想ですね。ララは私の半身ですから。」
「は?私のだから!毎回毎回見せつけてきて本当何なのだ!私だって学園でも可愛いララに触りたかったのに我慢してたんだ!」
「えっと2人共落ち着いて?争うような事では無いわよ?ね?」
「若様ルルに当たらないでください!」
いつもと違うリヒト様に戸惑っていたら、ミュート様はグッと近付きルルを抱きしめる。ルルは顔を真っ赤にしながら腕の中で彼にくっついている。
「そのまま捕まえとけ。ララお待たせ。夕食までゆっくりしよう。」
ルルと話していた時とは違いとても優しい声をしている。ジッと見つめると目を逸らされる。
「そんな見ないで。恥ずかしい。」
「本当に私を好きなのですね…。」
「え?そうだよ?まだ伝わってないならもっと伝えるけど。さっきみたいに。」
「充分伝わってます!大丈夫です。」
耳元で囁かれ顔が真っ赤になってしまう。リヒト様はミュート様に何かを呟き私を連れ部屋を出る。
「さっきの続きをしようね。」
リヒト様は私の腰を抱き部屋へと向かう。夕食まで私は無事生きていられるのでしょうか。




