モテ期(2)
次の日……マジで遅刻すると思って寝れなかった……
どうにかして、寝ようとしたが瞼が中々降りてくれず一睡もできてない。
俺は、暇だったので、少し早めに図書館に行くことにした。
八尺様って【都市伝説】て良いのか?いや、もしかしたら【歴史】や【地理】とかか?昔からこの町にいるみたいな感じだし……
俺は迷いながら、【地理】コーナーに足を進めた。
ドン
「いててて」
どうやら、女の人にぶつかってしまったようだ……
女の服装は麦わら帽子に白いワンピースそしてロングヘアー。だが八尺様とはほど遠い身長である、大きさは俺よりちっちゃくて160あるか無いか分からないくらい小柄な女性だ。最初は【八尺様】と疑っていた俺だったが、【八尺様】について知っている情報と全然違う為俺の心の中での疑いはすぐ晴れた…
「大丈夫ですか?」
俺は、女性にこれをかけながら、手を差し伸べた。
しかし、女性は俺の顔を見るばかりで手を取ろうとしない
「あの?」
俺が喋り出すと、女性は立ち上がり、走っていってしまった……図書館走っちゃダメなのにな……
まぁ、良い早くコーナーへ……
コーナーに着くと柊が先にいた。
「遅かったな」
「いや、お前が早いだけだって!」
「……そんな事ないだろ」
いや、まだ予定時間より20分前だぞ!一体いつから、いたんだ?
「それで何か収穫あんのか?」
「……ない」
「え」
「収穫はなしだ、流石歩く都市伝説……
色んな人を攫っているだけある……狙われた奴は毎回生き残れず、後世に伝えれないんだろう」
「でも!噂になったんじゃねぇかよ!」
矛盾している……
「目撃者はいるから噂が広まった、それが妥当だろう」
「はぁー、何だよ早起きは三文の徳じゃねぇのかよ。
せっかく、早起きしたのに……」
いや、俺の場合、一睡もできたないから早起きじゃない?
「……調査を仕切り直す、今日はもう解散だ」
「えー」
「……俺個人でやることができた……だから解散」
「分かったよ…じゃ、また今度な」
「あぁ」
「あっ!待ってくれ柊」
「……どうした」
「お前“スマホ”持ってるか?」
「持ってるがそれがどうした?」
「電話番号くれよ、ほら都市伝説のことだって何か分かったらすぐ話せるし、色々便利だし持ってんなら有意義に使いたいじゃん」
「それもそうだな……スマホよこせ、今お前のスマホに電話番号入れる」
「あぁ、分かった」
俺は柊の手にスマホを渡し、柊は電話番号を打ち出した。
「それが俺の電話番号だ……変な事で呼び出したら二度とでねぇからな」
柊はもの凄いジト目でこちらを見てくる。
「はいはい分かったら、そんなジト目で見なくても……じゃ今度こそ」
俺はやる事が無くなったので家に向かって歩きだした。
交差点の横断歩道を渡ろうとした時ふと目に止まった。
……さっきの女性だ。俺と同じ道を通るのだろうか?
ゆったりした足取りで少しずつ女性はこちらの方へ歩いてくる。
心なしか女性が少し大きくなったかのように見える…
俺まさか老眼か?…‥.この年で何のは嫌だな(泣)
いやまて、女性は“ハイヒール”と言う身長がアップするものや、厚底のものなど履くらしい……ハイヒールか厚底に履き替えたのかもしれない。
……いや、でもこの人俺の肩位しかなかったような?
今になって気づいたが……さっきまで人がいたはずなのに…
人一人もいない……
何かがまずい……そう俺の危険信号が鳴っている。
“逃げろ”
そう頭の中で鳴っている。
俺は訳も分からなく、走り出した。
俺が走り出した途端女性も走って追いかけて来る。
そして、どんどん大きくなり、遂には八尺位のサイズになったやっぱり!やっぱりこの女性が…
……まてよ?八尺様は気に入った男を攫っていく都市伝説の怪異……まさか、俺の顔をじっと見ていたのって……そう言うことかよ!最悪だ、今は柊がいないのに!くそっ
カツン
俺の腕にポッケに入っている何かが当たる。
手探りで探してみると“スマホ”のようだ。
そうだ、スマホ!電話だ!そうだあいつ電話持ったんだ!
さっき聞いといてよかった!!早速使い道があるじゃねぇか
「頼む繋がってくれ!!」
藁に縋る気持ちで電話をかけながら俺は八尺様から逃げてる。もし、ここで気を緩めたり、油断したりしたら俺は一発アウトだろう。




