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私とストーカーと魔法の学校  作者: WLCノベル
第2章 初等部
45/59

44 灯台もと暗し

どんどん1話が短くなる気がする……

 パンを食べて、心もお腹も満たされた私は、公園の木々を見上げた。

 けして森などではなく、整備された木々は、人にとって気持ちがいいように枝を落とされ、風が心地よく抜けるようになっている。


「ここ、超いいだろ? 気に入っちゃったみたいな感じ? もう夜までいちゃう?」


「あー、それもいいかも……だね」


 のんびりは正義。

 まさかそう返されるとは思わなかったのか、ボアは目をまたたいて苦笑した。


「もしかして、疲れちゃってる感じ? ストレスガー?」


「……ストレスガーって何?」


「ストレスがガーってある感じ。アリゲーターガー、スポーテッドガー、ストレスガー」


 前の二つは熱帯魚かなにかじゃなかったか?


「ストレスガーはともかく、のんびりしちゃうとのんびりしちゃうよね。春の陽気に朝起きられないのと一緒で」


「あー」


 説得力があったのか、ボアは納得したようだ。

 とはいえ、今日はいちおう案内してもらうためにここに来たんだよね。


「それで、これからどこ行くの?」


「とりあえず、王城の入り口でも見に行く感じ? グール王子のお実家って、超キテるんじゃね?」


 あの遠くから見えてたヤツか。

 それはたしかに、間近で見てみたいかも。


「じゃ、行こうか。案内してくれる?」


 私は立ちあがって、スカートについた草を払った。




 緑地公園から、王城の入り口までは、巡回馬車を利用する。

 巡回馬車というのは二頭立ての馬車で、魔法で車輪の摩擦力なんかを極力押さえていて、10人ばかり乗車しても、軽やかな走りを見せた。

 家から王都まで来た時の馬車は、クッションがいいだけで速度は普通だったので、この差につい卑屈になってしまう。


 どうせ私は田舎者だよ、と。


 市街地って聞いてここに来たけど、王城のあるここはただの市街地ではなく王都なんだよな、とか、しみじみ思ってしまう。


 巡回馬車を降りて、間近に見た王城は、その気持ちをさらに強くした。


 大河のような堀、見上げるばかりの塀、そして……。


「王城は?」


「残念! セキュリティ上の問題で、近くまで来ると見えなくなる的な?」


 的な、じゃのわい!

 だったらなぜ連れてきた!?


 思わず唸る私だった。

サブタイトル出オチしておきました

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