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私とストーカーと魔法の学校  作者: WLCノベル
第2章 初等部
42/59

41 絶叫スケボー

短いです。

 私は思い出した。

 絶叫系が苦手だったことを。


 にゃーーーーーーーーーーーー!!!


 スケボーのような魔道具は、私とボアを乗せて坂を滑走している。

 風を切り、コブがあればジャンプし、カーブは片輪をはね上げて曲がった。


 ない、ないわぁ!


 私はボアに捕まっているのが精いっぱいで、景色を見る余裕などどこにもない。どころか、恐怖のあまりギュッと目を瞑ってしまっていた。


 ど、どうせ目を開けたって、ボアの後頭部しか見えないしね! うん。


「どう? 最高に気持ちいいっしょ。もぉ、どうにでもしてぇ、って感じじゃない。おっとまいったネ!」


 ボアが何か言っているが、気の利いた言葉を返すなんて無理だ。

 そもそも、石である程度整地されているとはいえ、ガタガタの道を滑走しているのだから、揺れもハンパないし、口を開いたら舌を噛むこと必須。


 私にできることと言えば、ボアの後頭部にワンパン食らわすことくらいだが、一応ネコ被っている以上それもできない。


 わたしは自制心総動員で、ボアの軽口に耐えた。


「ははっ、楽しいね、楽しくない?」


 うっせえわ!


 スケボーは、まさに転がり落ちるような勢いで坂を下って、半時もしないうちに平坦な道までたどり着いた。


 ゴロゴロゴロゴロ……ゴロ、キッ。


 しばらく惰性で進んだ後、ボアがスケボーな魔法具を制止させる。


 と、止まった。

 よろよろ、私は蛇行するように地面に降りたって。


 ああ、地面って素晴らしい。


「あ、もしかしてリオナって乗り物弱いタイプ。それともたくましい俺に抱きついて、よっちゃった感じ?」


「…………」


 さっきのは絶叫系であって乗り物ではないし、ボアは特にたくましくないと思うけど、今は返しを考えている余裕はない。


 はぁ。


 半眼でため息をついたら、よろよろと道の端に移動して、そのまま座り込んだ。

 うげー、気持ち悪ィ。


「えーと……」


 ボアの声は苦笑交じりだ。


「襲っていい?」


 なんでそうなる? いいわけあるか!

 なんて言葉もなんとか飲み込んで、私は無言で気力回復に努めた。

リオナは結構弱点が多いという話。

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