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私とストーカーと魔法の学校  作者: WLCノベル
第2章 初等部
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39 日常

 入学式、二日目といろいろあったから、学校生活の前途がすっかり不安だった私だが、三日以降は平穏だった。


 朝はレイスと登校し、休み時間はボアにからまれて、放課後レイスと下校する。

 王子の庇護下に入ったおかげで、ボア以外に私に近づこうとする者もほとんどおらず、寮の食堂で食事を摂っても、声をかけてくる者もいない。


 実に、平穏だ。

 ……正直言うと少し寂しいような気もするが、問題が起きるよりはずっといい。


 ちなみに授業はというと、初等部の間は前世での小学校の授業のようなカリキュラムになっていて、国語算数理科社会体育といったような教科が教えられる。


 そのうち、算数理科は授業内容も前世と大差ないので、特に学ぶべきこともない。

 国語は、まだ文字の勉強なので、家で学んだ範囲に入っており、これまた退屈なくらいだ。

 体育は、普通に体作りなので、目新しくなくても意味はあると思う。


 注目すべきは社会だ。


 社会について、ミラはあまり教えてくれなかったのだが、前回紹介したように、教科書を開くとその理由がわかる。

 近年の歴史には、ミラがガンガン登場しているのだ。


 中には「おいおい」とツッコミたくなるようなこともあるから、たぶん黒歴史だったりするのだろう。


 そんなわけで社会の授業は、なかなかに興味深かった。

 そしてこの国が絶対君主制であることや、グール王子があそこまで自由奔放に生きられる理由もよくわかった。


 ちなみに、そのグール王子はと言うと、あれから特に接触もない。

 どういうことかというと、入学式の事件で縁のできた子たちを自分の取り巻きにして、あれこれ遊ぶのに忙しいようで、少なくとも飽きるまでは他に手を広げたりはしないだろうとの、レイス情報だ。


 あと気になるのはユウシャだが、ミラがある程度釘を刺してくれていたみたいで、必要以上に接触してくることはなかった。

 何か困ったことがあれば声をかけるようには言われているが、声をかけた方が面倒になる気がして仕方がないので、声をかける予定はない。


 そんな平穏な日常が週末まで続いて、明日はお休みという時、ボアから誘いを受けた。


「リオナってあれだろ? 辺境から来てるんだろ? どうよ、明日俺とデートしない? 王都見物ってヤツ。明日の予定はこれで決まり! ちょっと俺超親切じゃない?」


 ボアとは席が隣だからよく絡まれる。

 まあ、グール王子やユウシャと関わりがあるような人間は、当たり前にアンテナに引っ掛かりまくるんだとは思うけど、もしかするとすでに正体バレしているんじゃないのかと疑ってもいる。


 だから、


「いいの? 私一度、王都を探検してみたかったんだ。お言葉に甘えようかな」


「お、ノリいいね。そうこなくちゃ」


 私を学校から連れ出そうとするのに、どんな意図があるのか。

 まずはそれを確かめさせてもらおうと思った。


 明日は、ボアとデートだ。

次回ははじめての休日です。

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