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私とストーカーと魔法の学校  作者: WLCノベル
第2章 初等部
29/59

28 見取り図

すいません。今回もほとんど進んでないです

 アンナが入れてくれたお茶はスッカリ冷めていたが、ほのかな甘みと柑橘系の爽やかな香りが涼やかで、すっと喉を通っていった。


 そして、部屋の準備ができたとの連絡があり、それでは部屋に行こうかとした時、レイスに止められた。


「リオナは見学会に来ていないから、この寮のことがわからないだろ? アンナに案内してもらいなよ」


 うえ? なぜこのタイミングでそれを言うかな。


「まさか部屋に何か……」


 この世界、恐らく盗聴器はないが、盗聴器のような魔法具は余裕でありそうだ。


「何か仕掛けたいならいつでもできるよ」


 呆れたように溜息をつかれて……なるほど、それはそうだと納得した。


 今後、四六時中一緒にいるというのでなければ、私のいない間に同室のレイスが何か仕掛けるのは、至極簡単なことだろう。


 それを、イチイチ気にしていたのではノイローゼになってしまう。


「わかった。それじゃアンナ、案内お願いできる?」


「はい、であります!」


 ハキハキ。

 この人、前世では見張り番とか行ってたけど、こんなので無駄に目だったりしなかったのだろうか?

 見張りが目立っちゃったら、侵入目的の人とか、すぐ隠れちゃうと思うんだけど……。


「アンナは愛されキャラだから」


「うへえ!?」


 私の疑問を察したレイスが、先廻りして答えてくれて、いきなり褒め言葉なんだか何なんだかわからないことを言われたアンナが、狼狽して呻いた。


 愛されキャラ。なんだか納得だ。


「それじゃ、僕は先に行ってるから」


 レイスが立ち去って、私たちも続くように部屋を出た。




 アンナに最初に案内されたのは、寮内の見取り図の所だ。


「これが寮の見取り図であります! この女子寮には……」


「見ればわかるから大丈夫」


「う、ふぅ」


 言葉を遮ってやると、アンナは残念そうに息を漏らした。


 だって、ねえ、

 アンナってなんだか無駄にうるさいし。


 とそれはともかく、見取り図に視線を戻そう。


 まず1階には入口ホールと騎士たちの控え室、さっきの応接室があって、その奥に食堂とサロンがある。遊技場やダンスの練習場なんてのも1階だ。


 そして、浴室も同じ階ではあるが、一旦外に出て別の建物になるようだ。

 天文室もその建物になっている。あと、従業員用のスペースがあって、詳細は載っていないが、従業員用寝室とかはここにあるのだろう。


 それから……。


 生徒の部屋があるのは2階からで、2階のはほとんど6人部屋のようだ。

 あと、図書室、勉強室、音楽室、なんてのも二階になっている。


 次に3階は、2人部屋と1人部屋。

 それが最上階で、屋上とかいうものはなさそうだ。


「私たちの部屋は3階?」


 確認すると、


「はい! そうであります!」


 アンナがハキハキ答えた。


 さて、どこから見て回ろうかな。

次回はさすがに就寝したい。

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