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私とストーカーと魔法の学校  作者: WLCノベル
第2章 初等部
26/59

25 女子寮の騎士たち

更新遅刻しました。すいません。

 寮母アンジェリカ=フォンダは、見た目通り騎士だった。


 良家の子女がたくさん住まう女子寮では、何はなくともセキュリティということで、腕の立つ女騎士が多数配属されている。ここは王立なので、彼女たちは国の騎士となるらしい。


 騎士と言っても戦闘職であるから、中には力こそすべてみたいな思考回路の脳筋もいて、彼女たちを統括する立場の寮母にも、格と実力が求められたらしい。


 アンジェリカ=フォンダは20代後半といった印象の女性だが、装甲厚い騎士服の上からでもはっきりわかる、隆々として筋肉を備えており、その動きに、隙を見つけるのは難しそうだった。


「それではクゼイン様、寮内を案内させていただきます。貴方の部屋は……」


 フォンダ寮母が言いかけたのを、レイスが遮った。


「リオナはボクと同じ部屋にしてほしい。友達になったんだ」


 フォンダ寮母は目を見開いた。そして微笑む。


「承知いたしました。元々ゴルドバール様は二人部屋を一人で使うというお話でしたから、移動した調度品を元に戻すだけでよろしいですか?」


 騎士らしく明確だが、どこか柔らかい印象のその口調は、なかなか好印象だ。


 ところで、当たり前みたいに顔見知りだったから気にも留めなかったんだけど、レイスも同い年の新入生で、部屋を用意したばかりということは、この寮母さんといつ会ったのだろう?


 そんな疑問を視線でぶつけると、レイスは察して答えてくれた。


「王都近くに家がある者は、事前に見学にきているんだ。学校側も親御さんが心配しないようにとの配慮から、新年度直前は見学会を何度も開いているから、遠方でとても足を運べないような事情でもない限り、ほとんどの者が見学に足を運んでいると思うよ」


 なるほど。

 ……ってか、レイスって察しよく何でも説明してくれて便利かも。さすがは王子の側仕え。


 そんな感心した視線もまた、当たり前だとでも言うように、ドヤ笑顔で返された。


 その様子を微笑ましく見つめてから、ファンダ寮母が話を続ける。


「お二人のお世話をする者ですが、ひと部屋につき、騎士が一人付くことになっております。部屋の調整や身だしなみのお世話につきましては、騎士に命じていただけましたら、寮に配属されているメイドが参りますので、遠慮なく申しつけてください」


 これまたセキュリティ上の問題で、専属メイドのようなものは存在しないらしい。各生徒が家から連れてきたメイドが、悪さをしないとも限らないからだ。


「それではご紹介いたします。この者が、ゴルドバール様、クゼイン様のお世話をさせていただきます、アンナ=モリエッティです。どうぞお見知りおきください」


 紹介を受けて、赤い巻き毛とソバカスが印象的な、小柄な女騎士がお辞儀をした。騎士服に軽装の鎧を身につけている。年は15、6だろうか?


「はじめまして。アンナ=モリエッティであります! どうぞよろしくお願いいたします」


 無駄にハキハキした印象の、中性的な声だ。


「今日のとことはこのモリエッティに任せますが、専属騎士は、お気に召さなければ交代可能ですので、いつでも相談ください。ではモリエッティ」


「はい! では、部屋の準備はすぐにはできませんので、こちらへおいでください。待合室にお茶の用意がしてあります」


 アンナ=モリエッティはお辞儀をして、私たちを促した。

登場人物が増えすぎて混乱しそうですが、登場する度になるべく説明をいれるので、がんばって覚える必要はないようにする予定です。

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