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詩集・『碧き影の星の歌と紅蓮の瞳孔の揺れた焔』②  作者: 風快李吏


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㊲「Bereft Wolf」

溢れたその瞳の瞬きが零れて行くのも気にせず

闇を見詰めて

無情の光 知る由もなく 知ろうともせず

貴方はぐらつく傷みを ただ眺めてる


こんなにも冷め切った静寂

人は何一つ気付かずに

光を求めている

けど哀れなこの心 自分を許す事も (ウケガ)う事もできずに

ただ爪痕だらけの毛並みを(サラ)して

隠し通そうとしている


孤高のBereft Wolf

押し殺したその声

無謀だと判っていながら

何故 叫ぼうとする?

誰にも聴こえやしない

届きやしない その想いを

ただ孤独(ヒトリ) たくさんの滴りを浮かべながら

満ち欠けゆく月に向かい 吠え叫ぶのか


儚い この祈り 願い 月の光に触れて…

叶うはずもない想いだのに

私はまだ何処で信じているが

引き千切られたあの心は一体何処へ行ってしまったのだろう

一度は振り返りはしてみた けれどもうこの手には…

今はもう忘れたいだけ


届かなかった あんなにも熱かった 色褪せた想いが

過ぎ去った中に強く響くけど

こんな(カラダ)じゃ 耐え切れない

その重さが(ヒビ)を一つ また一つと増やしてく

壊れていくのも気が付かずに


孤高のBereft Wolf

疑いを(イダ)いた その鋭い目は

何もかもを(サト)っていながら

何故まだ走り続けようとするの?

誰も興味を示さないのに

期待もしないのに何処までも まだ望みのない光を信じて

終わらない闇夜を飛び越える

永く果てない孤独にあぐねながら

ただ ひたすら巌を飛び越える


孤高のBereft Wolf

押し殺したその声

無謀だと判っていながら

何故 叫ぼうとする?

誰にも聴こえやしない

届きやしない その想いを


満ち欠けゆく月に向かい 吠え叫ぶのか

自分の影を見失いながら…




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