第九、五話「メカモグラザメ2」
「メカモグラザメ2、か」
我は、ノマーべ監督の映画が上映されているという、
異質な映画館に足を運んでおった。
「まさか、B級映画専門の映画館があるとはな。」
B級映画はそんなに根強いファンが多いものなのか。
「……」
そこまでではないと我は思っていたのだがな…
「それにしても…」
こんな物騒な外観の建物では商売的に問題があるのではないか。
人食いサメと目玉が飛び出た怪物の模型が建物に突き刺さり、ガラス張りの二階では服屋のマネキンのようなノリでゾンビたちがこちらを見下ろしておる。
「……」
「まあ、良い。早く行こう」
我は、突っ込みどころしかない建物の外見を置き去りにして、
墨汁をこぼしたようなどこまでも深い黒色の入り口に足を踏み入れた。
「メカモグラザメ2は…二番スクリーンになります。」
内装も混沌を極めておるのかと思ったが、意外とそんなことはなかったな。
まあ、フードメニューはなかなかインパクトのあるものが…多かったがな。
「こちら、当劇場で現在やっておりますB級映画祭の来場者特典になります」
「ありがとうございます」
なんだ、これは…
我が渡されたのは、腹がやたらと膨れたサメのスクイーズのようなものだった。
ぐちゃ。
「……」
試しにサメの腹を押しつぶしたら血まみれの人間が飛び出してきたのだが…
「なんだ、これは…」
これを欲しがる存在は本当におるのか?
「……」
我には疑問でしかないのだが…




