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俺のスキルが使えない  作者: めん
第2章

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93/102

第2章-59

「捕捉」の座学を4人で受けた

大型脅獣以上の危険がある敵対対象を討伐、撃退、捕獲する際には日数がかかることが多いので

まずは目標を探し、見付けたら見失わないことが大切になる


見失えばそれだけ再度探すのにも時間がかかり

作戦失敗率が激増する


見付からないだけならまだいいが

部隊が逆に奇襲を受けたり

守るべき対象が襲われる可能性もある


だから四六時中監視して目標を常に「捕捉」し続ける

かなりキツイ仕事だ


更に言えば

捕捉部隊は出来る限り少人数が好ましい

大部隊で動きにくくなっては元も子もないし

逆に見つかってしまっては最悪全滅も有り得る


なので動く人数は最小限

しかし一人で延々と見張ることも出来ないので

交代要員が必要だ

だから数人は必要だが

多ければ機動力が低下し発見される確率が高まるが捕捉員の負担は減る

少なければ機動力は向上し発見される確率も下がるが捕捉員の負担は上がる


この辺は目標自体の生息域の環境次第であったり

敵の動きが多いか少ないか

現地で調達出来る物資が潤沢であるかどうかでもかなり変わってくるが


基本的には最少人数を割り当てられる

多めに人員を割かれることはない

疲労よりも安全が優先されるからだ

疲れて無理になったら引く

究極これになる


だから捕捉員は忍耐力が高い人間であればあるほど重宝される


ちなみに給料は「初歩」の中で一番高い

しかし人気は一番低い

理由は非常に地味な作業で、きつくて、陽の目を見ないからだ

離職率も高い


しかし重要度は言うまでもなく高い


だから座学を担当した先生は熱心に勧誘していた

捕捉人員に充てられる食料物資は狩人クラスに重要視され豪華だし

捕捉業務中の環境は快適性も重視されるために装備に潤沢な資金を投じられる


まあ

聞いた話ではあるが

人員がそもそも少ないので休暇は殆どないとか

装備が良くても、良すぎると逆に支障をきたすようで

ホカホカ寝袋に入って監視など眠くて続けられたもんじゃないとか

飯は確かに豪華だけど匂いがすると敵にバレるので、冷や飯は避けられないし

やっぱり飯屋で食えるような飯にはどうしても劣るとか


ままならないことが多いのは致し方ないのだろうけどな・・・


理想を言えば

給料だとか

陽の目だとか

そういうのではなくナルみたいに情熱のある人間がその業務に当たるのが一番良いよな


そんなことを考えながら「捕捉」の1回目の座学を受け終えた


俺達4人はその後

タキに連れられるまま”(ひや)しんせん”に向かい

夕食を取りながら具体的な今後のことを話し合った


タキが従業員と言うこともあり

今日は予約の入っていない個室を使わせてもらえることになった

個室を利用したい客が来るまでの間だが



「俺とタキは今、毎朝走り込みをしてるんだけど、ルートとナルも一緒に走らないか?基礎体力は絶対にあった方が良いと思うんだけど、どうかな?」

「そうだな、俺も運動を再開しようと思っていたところだから丁度いい。早速明日の朝からよろしく頼む」

「わ、私は走るのが得意ってわけじゃ、なな無いんですけど、やっぱり必要です、よね・・・」

「猶更必要だな、ナル。体力をつけて後悔することはないから一緒に頑張ろうじゃないか」

「う”っ・・・、は、はい。ご一緒させて、いただきます・・・」

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