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俺のスキルが使えない  作者: めん
第2章

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第2章-56

最後は俺の番だ

最後は、と言うか

皆が最後にしてくれたと言った方が正しいか


タキは自分が一番新しく参入させてもらうからと言うことで先陣を切ってくれた

ナルもそれに続き、俺とウェスタイロンの中に加わらせてもらったからと2番手で話してくれた

ウェスタイロンは俺の様子を見て最後を譲ってくれた


別に誰から先に行けとか指示や命令はないし

新しく入った者順だとか決まりがあった訳じゃ無い


それぞれが

仮にこれから4人の集まりになった時

その集まりに対しての敬意だったり

自分なりの流儀と言うか示しと言うか、通したい義理みたいなもので

自発的に自己紹介の順番を担ってくれた


俺だけがみんなに甘えた形だ


俺も自分のスキルのことが無ければ

何なら一番最初に話したかったぐらいだったが

タキ、ナル、ウェスタイロンと続いてくれて

安堵している自分がいた


それと同時に心が痛くなった


だったらせめて

隠し事なく全てを打ち明けよう


タキもナルもウェスタイロンも

聞いただけで分かる程に優秀

またはこれからいくらでも有用、有能になっていく人材であることが分かる


トリを務めることになったけど

この3人に入れてもらえるか判断してもらう側なのは俺だ


胸が早鐘を打ち始める


落ち着け・・・


ダメで元々

ここまでしてくれたみんなに誠意で応えたい

それだけだ

結果は気にするな



ウェスタイロンが話し終わった後

自然と俺の方に注目が集まっていたが

微妙に俺が間を取ってしまっていたので沈黙が流れていた


ふぅ・・・と一息入れて

「ごめん、ちょっと頭の中を整理してた。改めてだけど俺の名前はウィールヒル・A・クロス。さっそくなんだけど俺のスキルを見て欲しい」

そう言って

紙に書いた俺のスキルをみんなに見せた


◆◆◆◆


みんな用紙に書かれたスキル名をマジマジと見ている

「な、なんて書かれてるんです、か?」

「私は読めない」

「俺も知らない言語だな、クロスお前どこの出身なんだ?」


全員読めないようだ


「まず出身なんだけど、ナインズ大陸のカーマだよ。生まれも育ちもカーマでダイザフへは初めて来たんだ。だから俺のスキルも皆と同じ言語で表されるはずだったんだけどね、実は俺も読めないんだ」


そう言うとみんな黙ってこっちを見ていた


一瞬

スキルの啓示を大人達全員に見せた時の顔を思い出した

3人の顔が全く同じような表情をしている様に見えたが

ただそう見えただけで

3人はただただこっちを見ていただけだった


「読めないとは言ってもクロス、お前のことだ。試しはしたんだろう?」

「ああ、俺は5歳になってすぐ神託を得て以来、ずっとスキルについては検証と鍛錬を繰り返している。だから今度はスキルの結果をみんなに見て欲しい」


そして

その辺にあった落ち葉を1枚手に持った


「みんなこの落ち葉をよく見ててね」

俺はいつも通りスキルを発動した

落ち葉1枚に対してはもう集中を全く必要としないくらいには熟練もしてきている


フッ

と音もなく消える


「え?え?」

「消えたな」

「隠した?」


三者三様の反応を見せる

この反応だけ見ていると楽しいものだが


「隠したりなんてしてないよ、消えたんだ。これが俺のスキル。スキル名は表示されてないから結局のところはどんなスキルなのかまだハッキリしてないんだけど、結果だけ見ると物体を消すスキル何だと思う」


「おいおい、凄いな。5歳で神託を得たと言った時点である程度の予想はしてたが、想像以上だぞ」

ナルとタキもうんうんと頷いている

「だがそれだけのスキルなら代償も必要なんだろう?体に異常はないのか?」

「この落ち葉を消すくらいだったら何もないよ」

「だったら、か」

「そう」


ウェスタイロンは勘がいいな

俺はこれからが本題だと、深呼吸を入れた

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