表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺のスキルが使えない  作者: めん
第2章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

89/99

第2章-55

「俺はウェスタイロン・ド・ルーテラグホン。ウェスタイロン家は運輸、流通、物流を主とする組織なんだが皆耳にしたことはあると思う。俺はその社長の息子にあたる。だからと言って家名で自分を尊大に見せつけたりはしたくない。皆も俺のことは平等に扱ってくれると嬉しい。」


みんな頷いて静かに聞いている


「今いるここダイザフは安全な地域だから脅威をあまり認識できないと思うが、この世界で脅獣の危険性が低く生活できるような安全圏は20%程度しかない。他30%が危険と隣り合わせで生活できる区域で、残りの半分は人間が生活するのは実質不可能とされる危険域だ。つまりこの世界で幅を利かせている脅獣のせいで、ウェスタイロン家が物流を広げられない状況にある。俺はそれを少しでも広げるために自分に出来る最大限を模索するためにダイザフに来た。」


「俺のスキルは【戦術級・スキル支援】。俺が選んだ人間のスキル効果や恩恵、スキルで生み出された物や結果を増幅させるスキルだ。難点は俺に対しては何も効果がないことだな、ゆえに俺は頼れる仲間を欲していた。優秀で信頼できる人間であれば最高だと考えていたからな、ナルもエカハさんも俺のスキルがあればより心強くなるのは間違いないだろう。今は効果範囲や持続時間、指定人数にも限界があるが、これは熟練度によっても変わってくると思う。もし俺のスキルが進化、覚醒することが出来れば俺自身にも何かしらの恩恵が発生してくれないかと期待している」


ウェスタイロンが少し間を置くように一呼吸入れている


「俺のスキルは他の人間に絶対に漏らさないで欲しい。例えば都合悪く利用される際には使いつぶされる可能性がある程、自分で言うのもなんだが強力だ。俺は自分の能力を、自分が信頼した人間のためだけに使いたい。もちろん、俺の能力で助かる平和があるのであれば惜しむことはないが、利用されるのだけは真っ平御免だ」


確かに聞く限りではどこにでも引っ張りだこになりかねない程有能なスキルだと思う

だからこそ開示できる人間は選ぶ必要がある

意地の悪い人間にバレてしまって、逆らえない何かがある時は不都合極まりないことになる


「それに、俺のスキルは効果を増幅するものだ。この世界の大半はスキルに悩まされている人間ばかりで、スキルの効果が増幅してしまっては面倒事や厄介事が増える人も大勢いるだろう。俺のスキルが世間にバレた時、俺が全く関係しないのに『何かしらの理由で』スキルの面倒事が増えたとき、俺に責任を追及されては困るわけだ。そういう点でも俺のスキルを知っている人間は最小限である方が良い」


仮に頭が痛くなるスキルがあったとして

熟練して頭痛を押さえられるようになったは良いが

普通に病気で頭痛が発生したときに

もしかしたらウェスタイロンの跡取り息子が自分のスキル効果を増幅させたんじゃないか?

なんてあらぬ疑いをかけられては困ると言うことだ


そんな訳ないんだが

人はすがれる者にはすがりたくなる

それは助けであれ、責任であれ


あいつのせいだと思い込むことは

精神的に逃げ場所になる


ウェスタイロンはそういう可能性も考慮しているということだ


「お前たちを信用して話す。喋らないでくれ。もっとも、俺は人を見る目には自信がある。俺が釘を刺さなくてもお前達なら喋らないと確信している」

結構な自身だな

言われて嬉しくない訳ではないが

どこにそんな根拠があったのかは疑問だ


しかし信頼されているというのであれば

当然それには応えたい

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ