第2章-54
タキは俺の横に腰を下ろして
ナルとウェスタイロンはそのまま長椅子に座ったまま
4人で向かい合う形で話は始まった
「わ、私もどちらかと言うと、お二人に加わらせてもらった、か形なので先にわ、私から。」
ナルが少し咳払いし
「あ、改めましてし、シャキティ・ナルと、申します。【認識阻害】のスキルを7歳の時に、し神託で授かって以降、よよより存在感がなくなってし、しまいました・・・へへ。でもでも、【認識阻害】のおかげで、キニ爺の、あっ、タダッキニ先生のあの、『工作』の座学も担当してる人なんですけど、お、お爺ちゃんの友達で・・・」
ナルはそれから俺達にもしてくれた話を再度聞かせてくれた
どことなく嬉しそうだ
最初は警戒心がかなり強く出ていたが
俺の補足説明やウェスタイロンの言葉もあって今は殆ど警戒していない
タキはふむふむと聞いていたが
次第に呆気に取られていった
話の内容が高度過ぎるためだ
同い年の子がこんなに一つの分野に対して秀でていることが信じられないのだろう
俺達もそうだった
しかも、言っちゃなんだがナルは見た感じそういう風に印象を受けない
スキルの効果も相まって、何ならいるかどうかも分からない存在だったわけだ
それが深く話を聞いていると「工作」と言う分野においてのみだが
先の先というか、もう次元が違う程見えない領域まで言ってそうな話がポンポン出てくる
タキは途中
自分も張り合いそうな雰囲気があった
槍や棒なら自分も他の追随を許さないって言った感じだろう
しかし途中からはもうよく分からなくなってるようだった
ここらで止めた方が良いだろう
「あのあの、でも大型脅獣に有効な毒の成分はっ、人類や生態系に対して安全性を確認するのは勿論重要なのですがっ、ああある程度脅威をし退けるためには、か完全に安全性を確保してからではおお、遅い面もあってっ」
「ナルっ!ナル。ありがとう、もう良いよ!十分聞かせてもらったから!タキなんて見てほら、内容が難しすぎて遠い目をしてるから」
「あっ、すすすすすみません・・・。私ったら、つっついつい話を聞いて貰えるのが、うう嬉しくて・・・」
「知らない毒の成分の検出方法を確立した当たりの話からもう憶えてない・・・」
「もっももも申し訳ありません、だ大丈夫です・・・か?」
ナルがタキの近くによって心配している
この2人は大丈夫そうだな
俺はウェスタイロンの方を見た
ウェスタイロンもこちらを見ていた
俺は目を見ていられずに左下の方へ眼を逸らしてしまった
それを見てウェスタイロンは
「・・・仕方あるまい」
とボソッと言って
「よし、次は俺だ。3人とも聞いてくれるか?」
そう言って場を整えた
ナルが慌てて長椅子に座り直してピシャリと姿勢を正していた
タキも気を取り直している
「まず2人とも自己紹介ありがとう、俺とクロスに加わらせてとナルは言ってるが、俺とクロスも旧知の仲って訳ではない。せいぜいダイザフに来る途中の馬車で顔を合わせた程度だ、付き合いの時間長さで言えば2人と大差ない。しかしそれを気遣って先に自己紹介してくれた2人の心意気が俺は気に入っている。改めてありがとう」
頭を下げていた
「それは俺も本当にありがとう、俺が最後になっちゃうけど2人とも俺達のことも見定めてね」
「ああ、クロスの言う通りよろしく頼む」
2人ともコクリと頷いている




