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俺のスキルが使えない  作者: めん
第2章

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79/102

第2章-45

昼休憩になり

プルプル震える手でどうにか持ちながら食事をした

長椅子に座っていても、膝が笑ったまま止まらない


作業時間で言えば

昼休憩より前の方が、後の方より短い

つまり昼休憩後には先程より長い時間作業に係る必要がある


最後まで動けるのか?


体力作りだ

なんて意気込んでいたが

今は他の作業員だったり全体の進捗に迷惑をかけやしないかということを危惧している自分がいる


正直言って

今日与えられた業務を全うできる気がしない

早く終われば追加で仕事を貰えるが

夢のまた夢の様な話だ

業務が終わらなければ報酬を減額されるが

当然だなこれは


しかしまあ

俺一人の作業員がいてもいなくても

全体の進捗に大きく左右されることはないだろう

要は自分の能力次第、努力次第でしかないわけだ


割り切って考えるのもありか


今回の予定の報酬額から半分が減額されたとしても

食べるに困る訳でもないし

まだ1回目だ


そうだ

俺は自分を鍛えるために来てるんだ

色々と欲張って考えていたが

結局のところやれることはやってるんだ

方針としては間違ってない


ガンガン作業を進める屈強な大人達と勝手に自分を比べて悔しがっていたが

今はまだお門違いだ

身の丈に合った目標を定めなければならない

それでいて自分の限界まで頑張ればいい


そもそものところが周囲の大人たちは俺みたいなガキんちょに

自分達と同様の成果を求めてなんかいなかったんだ


休憩して頭が冷えた

そうと決まれば無心に頑張るのみだ


休憩が終わり

続々と作業に戻っていく大人達

俺もそれに続くが

追い付け追い越せでやっても仕方ない

自分の出来る範囲でと

先を行く大人達を横目に見ていると


気付いたことがあった


姿勢だ

持つ姿勢が綺麗だ


俺の姿勢は何というか

押していた

進もうと思ってたから身体も若干だが前傾姿勢になっていた

しかし大人たちは真っ直ぐ立っている

持ち手も肩から吊り下がっている様な感じだ


ちょっと真似してみる

持つのは楽だ

けどどうやって進むんだ?


ちょっと歩いてみると

重い

けどそれは最初だけで勢いが乗るとそのまま動き出す


勿論上り坂ではそうは行かないが

今まではあまりにも無駄な力が入っていたようだ

しかし結局持ち手の握力は必要だ

手がプルプルするのは避けられそうにない

でも腕は結構楽になった


よくよく思い出してみれば

先を追い越していく大人達が助言をくれていた気がする

まともに返事する余裕がなかったせいで聞こえてなかったが

ガムシャラにやってもダメなんだということはよく分かった気がする


これなら少しはマシになるだろう


大人達も「やっと余計な力が抜けたな~」なんて言ってくる

みんな気付いてたようだ


それでもやっぱり速度は遅いが

何とか最後まで頑張れそうではある



黙々と作業を続け

手の限界が来たら無理せずちょっと休憩してを繰り返していた時だ


「ピイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ」

大きな笛の音が聞こえた

警報だ

つまり報告されていた危険が出現したということだ


脅獣だ


その場にいた作業員が全員手を止めて

身体を全て地面に付けるようにして伏せている

中には頭の後ろで手を組んで首や後頭部を守っている大人もいる


俺も周囲に倣って即座に地面に伏せ

空を見上げてみた

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