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俺のスキルが使えない  作者: めん
第3章

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第3章-11

あまり意味はないかもしれないが

家からはなるべく離れた所で試してみようと思う

気持の問題程度だが・・・


まず

俺が今まで消していた工程をおさらいすると


①対象物を観察する

②集中力を高める

③対象物にスキルを当てる

④対象物が消える


と言うものだった

これが実際は


④対象物が転移する

だったわけだ


しかもより紐解いてみると


①対象物を観察し転移元を決定する

②集中力を高める

③対象物のあった位置に転移先を決定する

④対象物が転移する


と言うことだった

これにより①で転移元を決定してから

③までの時間差が

大地の移動する分だけの距離が出来てしまっていたわけだ


なので順番を変える必要がある


①集中力を高める

②転移元と転移先を決定する

③スキルを発動する

④対象物が転移する


こうすれば少なくとも時間差は発生しないはずだ

あとは精度の問題


しかし精緻に考えすぎては逆に何も出来なくなるので

基本的には大雑把

しかし想像力だけは明確に


そんな感じでやってみよう


最初は落ち葉だ


いや

落ち葉は思ったよりデカい

もっと小さい何か・・・


この砂粒でやってみるか・・・


左手の上に砂粒を1つ乗せた

目を凝らして見える程度の小ささだ

万が一どこか身体に入り込んでも致命傷になりにくい、はず

脳とか目とか心臓じゃなければ大方なんとかなるはず

たぶん


いや

大丈夫だ


まずは集中

恐らく砂粒一つに今更集中力を消費することはないと思うが

まずは工程が大事だし


そして次は左手の上にある砂粒を右手の上に転移させるように想像し


発動


・・・


右手を見てみると

砂粒が僅かに手の皮膚に埋まっていた

微かに血が(にじ)んでいるのが分かる

痛みを感じるほどではない


左手を見てみると

多分だけど埋まった分だけの皮膚組織が手の平に転がっている

風が吹くと手の平から転がって落ちて

どこにいったか分からなくなった


これだけで済んだから全然よかったものの

やはり危険なスキルであることは確実だ


仮にもし落ち葉でやっていて

落ち葉が横向きのままなら良いが

縦向きに転移されてしまったとして

手の平の上に転移させようとしていたら貫通してた可能性もある


こんな

手でちょっと圧力を加えれば

ボロボロと崩れてしまう枯れ葉が

何よりも鋭利な刃物に変わってしまうかも知れないわけだ


使い方を間違ってはいけない

そしてもっともっと精度を上げる必要がある


自分の肉体がある程度傷付く分には大して困らない

かと言って手首が落ちたりしてしまっては大事だから

自分の手の平の上で転移を実行するのはもっと慣れてからにしよう


だが


スキルを使うことは出来た・・・


もっともっと発動障害に悩んで

もしかしたら一生使うことが出来なくなったんじゃないかとまで考え

落ち込んでいた俺だったが


きっかけさえあれば

なんてことない悩みだったようだ


だから父さんもラザさんも笑って話を聞いてくれてたんだな


「よし!!!!」


こうしている間もダイザフにいる3人は自己鍛錬を続けているだろう

スキルの問題が何とかなりそうなわけだし

俺も日課をしっかりこなしていこう


語学だけはこっちじゃ出来ないから

その分【空間転移】をより実践的に使えるように練習しよう

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