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何で俺だけ  作者: コンソン
「僕」
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何で僕だけ「やり遂げた叫び」

「シールドバッシュ!」


 大きく腕を振って盾をそのままゴブリンに叩き付ける。師匠から買って貰って装備していた盾がここで役に立った。

 小さい盾ではあるが、金属でできている。そんな物を思いきり顔面に食らったゴブリンは気絶でもしたのかそのまま地面に膝を付いてうつ伏せで倒れた。

 その首を思いきり踏み抜く。ゴキッとした振動が伝わってくるのだが気にしていられない。

 こうして居る間に次に迫るゴブリンの棍棒が振り下ろされかけていた。


 直ぐにソレを剣で受け止める。受け流しが間に合わなかったからだ。

 しかしここで押し合い圧し合いなんてしていられない。足を止めてはいられない。

 そんな事をしていたら他のゴブリンに追いつかれて再び囲まれる。そうなればもう一度その包囲から抜け出せるかは分からないのだ。


 剣で棍棒を受け止めているのでゴブリンの腹はガラ空きだ。そこに僕は前蹴りを食らわせる。

 これに汚い「ウゴッ!」という呻きを漏らしてゴブリンは力を抜いて腹を抑える。

 そんな大きな隙を見逃す事は無い。僕はそのまま蹲って下がったゴブリンの頭へと剣を振り下ろして仕留めた。


(一体一体確実に数を減らす!)


 次に迫って来たゴブリンは刃が途中で折れた錆びた剣を持っていた。どうやら個体差でそのゴブリンは非常に武器を振る速度が速いらしい。

 その攻撃速度を僕は見誤って盾で防いでしまった。本当ならここで避けると言う選択肢を取った方が良かったが、気付いた時には後の祭りだ。


「いっつ!?コイツ力が強い!受けちゃ駄目だ。避けなきゃ。」


 無駄なダメージを負ってしまった。でも思いとどまる。


「少しくらいの痛みが何だ!このくらいでえええええ!」


 盾で弾かれた事で態勢を崩したゴブリン。その鳩尾へと狙って僕は剣を突き出した。

 しかしコレはゴブリンの反応が良かった。その手に持つ武器で弾かれて突きの軌道が逸れて当たらずじまいになってしまう。


「しまった!」


 突きを狙って弾かれた事で今度は僕の態勢が逆に崩れてしまう。他のゴブリンがもう既に側まで来ていて一斉に僕へと襲い掛かろうとしていた。


「ここで終わったりなんてできない!使いたくなかったけど!」


 魔法だ。ゴブリンは集まってきている。広範囲を攻撃できる魔法は一応は師匠から教わっていた。

 しかし魔力の消費が今の僕のレベル、今のMP残量では一回撃てばスッカラカンだ。この戦闘の後にMP回復薬を飲まないと戦闘は続けられないだろう。


「負けるよりマシ!今ここで死ぬよりかよっぽどマシ!」


 僕は「ファイアーボム」という初級の広範囲攻撃魔法を唱える。この魔法で目の前に固まった五体が爆発に巻き込まれて吹っ飛んだ。


 一体は直撃したようで頭が半分無い。死んだだろう。

 もう一体は片腕が吹っ飛んだようでもうこれも放置で良いはずだ。

 残り三体はどうやら三半規管でもやられたのだろうか?フラフラとして立ち上がらないのが二体。

 地面に転がって今だ痙攣しているのが一体だ。


 この隙に僕は残りのゴブリンに突っ込む。盾と剣でゴブリンの攻撃を受ける、受け流す、躱す、盾で鈍器代わりに殴るなど。

 一体多数の状況になってはいるが、攻撃を食らってもダメージを微小にするように立ち回ってHPを調整してギリギリ死なない様に細心の注意を払って戦い続けた。


 そのおかげで。


「・・・ぶっ!はああぁァぁァぁァー!生きた心地がしなかったけど!それでも僕一人で「30」をクリアしたぞぉぉぉぉぉ!うおおおおおおおお!やったどおぉぉぉぉぉぉお!」


 全てのゴブリンを逃がさず倒しきる事に成功した。

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