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何で俺だけ  作者: コンソン
「俺」
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何で俺だけ「第一号」

 本当なら今頃俺が「仲間」だと思うのは今までやってきたゲーム仲間の皆だったはずだ。

 しかし今はこの様に「魔王」と言うモノをしてきてそんな意識は「NPC」へと向けられるようになった。

 しかもプレイヤーは死んでも生き返る。復活する。だから気軽に死ねた。いや、死んだら経験値が爆下がりしてレベルも超激下がるので殺されるなんて真っ平だったが。

 このゲーム、こちらのNPC側にはよっぽどの事が無い限りそうした「蘇生」と言う手段は少なかった。

 そんな俺もその対象である。魔王も一度殺されてしまえば復活は無しだ。「よっぽど」の中にはその場で体力ゼロになっても一度だけなら全回復すると言ったアイテムが活用できるのだが。これ、めちゃんこレア素材を使った錬金術で作らねばならない。

 その錬成された代物はアクセサリーなのだが、以前に確かプレイヤーへと褒賞で与えた物だったはずだ。


「やべえ。マジで優勝賞品は別の物にしとけばよかった・・・後の祭りか。いや、その時はここまでの事は知らなかったんだからしょうがないよな。」


 破格、あの当時の現状でプレイヤーが得られるはずも無い、寧ろそんな物がある事すら、知りえるはずが無いタイミングである。

 ゲームが大分進んでエルフとプレイヤーが会合し、エルフの信頼を超絶高めた所で解放される情報だと思われた。


「それも今はどうやら無理ゲーらしいけどプレイヤーは。接触どころか、その前にウチの軍に殲滅させられてるからなあ。」


 アレからというもの、プレイヤーも諦めずに2,あるいは3パーティであの森へと突撃してくる者は現れていた。

 しかしそれをいち早くウチの軍がキャッチし、コレをエルフに報告すると言う構図が出来上がっている。

 そして時にはこちらで、時にはエルフで、と言った具合にその侵入してきたプレイヤーたちを迎撃、全滅させると言った事をしているのだ。

 こんな復活アイテムの事を知る前に、そもそもエルフの森の中に入れば全滅させられるのである。コレを無理ゲーと言わずして何を無理ゲーと言うのだろう?


「何がいけなかったんだろうか?このゲーム、クリアできるの?」


 しかし俺がこんな心配のボヤキをせずとも何故かこのゲームはプレイ人口が増えているらしい。

 いや、問題はそうでは無かった。幾らプレイヤーの数が増えてもクリアへの道筋が既に茨などは生温いと言えるくらいの道と化しているこのゲームの未来はあるのか?と言う問題である。

 けれども一部のゲーマーはこんな困難、踏破不可能に近い道のりをどうやって攻略してやろうか?と言った点に熱意を燃やす者たちがいるのはいつの時代も変わらない。


「で、君はそんな者たちの中でも、もの凄く異端である訳だ。そして超絶馬鹿何だろうな。その発想、スゲエよ。マジで。」


 俺はそう本音を口にする。しかも素で。


 この玉座の間、俺の目の前に一人のプレイヤーが立っているのだ。信じられない事に。


「うおおおおおおお!やったぞ!俺はついにやったんだ!もしかして!俺が!自力で!魔王の前に現れたプレイヤー第一号だろこれなら!うひょおおおおおおおー!あ、写真撮って良いですか?」


 めちゃんこ頭のおかしい対応をされた。きっとテンション爆上がりで自分でも何言ってるのかサッパリなんだろう。

 そして写真撮って良いか?などと断りを入れて来た。こんな常識破りな事をしておいてそこは常識人か!と思わず俺はツッコんでいた。その後にはこんな追加も。


「お前一体何しに来たの?つか、ここまでどうやって来れたの?そこ!詳しく!」


 俺はどうにもこのぶっ飛んだプレイヤーへの興味が尽きなかった。

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