-閑話-本当は怖い母親の話 その6
--カグヤ--
いろんなことをいろんな人から学んだりしてある程度実力と自信が付いたところでいよいよ春の大陸に向けて出発することになりました。
まぁ、町の人たちにはかなりさみしがられたのでまた機会があれば来ますと言ったらまた来てねとかどこに行くか知ったら必ずそっちに遊びに行くから!と言われました。(と言っても行き先は決まってるから既に伝えてるけど)
すごく良い人たちが多くてうれしいです。
その分めんどくさい人たちもいたけど大抵はまわりの人がどうにかしちゃってます。
特に半分近くは母さんと父さんが実行犯です。
で、現在
「俺の感だが、今使ってる剣は扱いにくいんじゃないか?」
「そ、そうです!よ、良くわかりましたね・・。」
「なんとなく動きづらそうに感じたからな。具体的にどんな感じなんだ?」
今、そんなウザ絡みしちゃった人たちを1つの山にして放置した状態で父さんがなぜか冒険者の初心者講座を開催してます。(2割くらい万年~ランクな人も混ざってる)
で、実際に模擬戦をしてアドバイスをすると言う形式で実行中。
母さんは、アドバイスをしない代わりに模擬戦のみ受付OKで、自分の限界を知り、自力で改善点を見つけろ方針で同様に開催中。
それに関しては、あのギルマスのお兄さんからの指名依頼です。
報酬は、なぜか僕に口当てをプレゼントすると言う形になってます。(巫女さんなのに忍者装備?)
なぜに?と聞いたところ、
全員「可愛すぎるのがいけない」
とだけ言いました。
訳がわからないとつぶやいてたら父さんがなんとも言えない透き通るような笑顔で僕の頭を撫でながら「たちの悪いナンパ対策だろうな」と言ってた。
みんな僕のことを心配してくれてるんだそうな。
理由はさておき気持ちはありがたく受け取っておくけど・・・理由はさておき!
で、相当信頼されているのかその報酬は先払いされ、追加でその講座に参加した人たち全員からそれぞれ銅貨が5枚ずつ支払われることになりました。
参加料のようです。(父さんを拝む人が多数いるから参加料じゃなくてお布施にしか見えない)
結果として、人数は結構なモノとなったので数日に分けて開催したので銀貨がそれなりの量になりました。
まぁ、お金がないと言う人に関しては、ギルドで雑用を数時間ほど後ほど行うと言う形で手を打ってあったりします。
どんな雑用かって?
各公共施設の掃除とかゴミ拾いとか壁のヒビとかの点検&補修&修理とかだよ。
無償奉仕ってやつだね。(当然タダだけど、頑張り次第ではささやかな差し入れとかあったりする)
それで、今は1人の青年が剣を持って父さんと軽く打ち合った後の状態です。
「なんと言いますか、長さも重さもちょうど良いんですけど、斬るときに違和感を感じるんです。」
「違和感か・・」
「はい。パーティのメンバーは上手く使えていると言ってくれるのですが、幼い頃から素振りを続けてきたのに剣術もなかなか上達しなくて」
万年下級ランク的なやつかな?
「あぁ・・なるほどな。じゃあ、剣から刀に変えてみたらどうだ?」
「刀ですか?アレって、上級者向けって聞いたんですけど。」
言い方は悪いけど剣は振るえばとりあえずなんとかなるけど刀はそうはいかないって聞いたことがあるかも?
「まぁ、慣れないと扱いづらいのは否定しないがな。」
「ちなみに、剣と刀って見た目の形以外で何か違いってあるんですか?」
僕もなにげに知らないから聞いておこう。
「そうだな。言ってしまうと、刀は斬ることだけに特化して作られたモノだ。一方剣は、突いたりすることがメインで、斬るというよりは引きちぎると言った言い方の方が近いんだ。」
「剣も斬ってますよね?それがどうしてそう言う言い方に?」
「そうだな・・例えば細長い棒をパンとかの真上において重さを加えると棒の重さに耐えきれずにパンは2つに別れるだろう?」
「はい。」
「アレは、斬ってるか?」
「斬るというよりは、分裂させられたと言いますかちぎれたと言った方が近いような・・あぁ!そういうことなんですね!」
「気付いたみたいだな。そうだ。剣はアレの原理に近いらしいんだ。ちょっと試しにこれを振り回してみろ。」
そう言いながら父さんは透明の光を手のひらから出して刀を作り出した。
透明感あふれる冷気も迸る刀です。
で、握る部分はしっかりと布で包んでから渡してた。
「その布越しから握るようにな。じゃないと手がくっつくか凍傷になって手が痛いぞ。」
「は、はい。・・・こんなに手軽にこんなにすごいモノを作り出すなんて・・・。」
そう言いながらお兄さんは数回ほど振るった。
上から下に
下から上に
そしてなぎ払うように横に
何度か繰り返したところで目をキラキラさせている。
「す、すごい!すごくしっくりきます!けど、まだちょっと振り回されてる感じがしますね。」
「まぁ、刀は斬ることに特化している分、技術が必要だからな。日々の努力が必要だ。だが、技術さえあれば非力でも十分力になる。」
あ、だから僕には剣じゃなくて、刀で
刀の中でも短くて癖の少ない忍刀だったんだ。
「そうなんですね・・俺はまだ刀に触れたばかり・・努力は必要でもこれまでよりずっと強くなれる気がします。ありがとうございます!早速武器屋に行ってきます!」
「買っていきなり実戦に行くなよ?」
「もちろんです。しばらくは採取などで日銭を稼ぎながら訓練に励みます。お金はこれまで貯めていたモノがありますし、メンバーがパーティー資金を使っても良いと言ってくれたのでどうにかなると思います。」
「パーティの要なんだろうな。」
「だと良いですね。」
「不安がるな。あんたの目を見ればそのメンバーがどれだけ信頼出来るかわかる。仲間を大事にな。」
いろんな人を父さんは見てきてるからそういうのを見抜く力はピカイチだもんね。
実際、それでどこかの学校の教師を務めてたおばさんが僕が通ってたところの隣の学校で家の近所の公園で時々遊ぶ子たちに酷い言葉をたたきつけたらしいと聞いて父さんに相談してみた。
そしたら、聞いた直後にその学校に行き、そこに勤めていた先生たち全員の顔をチラ見した直後に携帯を鳴らし、数時間後に父さんが言った人全員(勤めていた内の6割)が首になった。
全員が色々と裏で問題を起こしまくってたり、親御さんからのクレームも無理矢理黙らせたりと色々とやらかしてたらしい。
で、それをぱっと見で父さんは見抜き、シスターズ経由で上からの圧力でそう言う問題点をすべて表に出して政治的に叩きつぶしてた。
と言う経緯があったりするわけで。
ちなみに、後ほどその父さんの動きがきっかけで他の各地の学校でも大量に強制的に退職になった先生たちが頻発(シスターズの暗躍の結果)したり、シスターズのメンバーが増えたり(シスターズによる勧誘の結果)、父さんを兄貴を慕う人たちが量産(シスターズが勧誘したけど男だからメンバーではない)されたりしたけど気にしない。
「はい!ありがとうございます!」
そう言ってお兄さんは颯爽と去って行きました。
そんな彼を苦笑いしながら父さんにぺこりと頭を下げてから追いかける数人の年の近い彼のパーティメンバーと思われる人たちの姿を遠目にしながら父さんはどこか微笑ましそう。(その表情で僕の頭を撫でないで下さい・・キュンとするから)
それにしてもホントに父さんは何でも知ってるよね。
その後も、ハンマーではなく斧が良さそうとか
剣じゃなくて槍が良いとか
武器なしの拳術が良いとか
脚で蹴る方が良いとか
そもそも戦わずにメンバーのサポートに徹した方が良いとか
全体的にワザと技術を学んでパーティの縁の下の力持ちポジションが良いとか
参謀役になった方が良いとか
剣の2刀流が良いとか
投げナイフメインでよろしくとか
数種類の武器をその場に合わせて変更してみたら?とか
魔法を纏って接近戦にした方が良いとか
弓矢で遠距離攻撃に集中すれば良いとか
的確にアドバイスをして全員がそれに従い、結果として全員が重傷を負うことが極端に減って安定して魔物狩りをすることが出来るようになったようです。
そのアドバイスの内容も、モノによってはこの世界では一般的な使い方とは少々離れたモノもあったらしくびっくりした表情で思いつかなかったとつぶやく人もそこそこいました。
で、そのたびに細かく丁寧に父さんは解説するし、そのどの情報も関係がない人たちからしても十分役立つ情報だったらしく全員が他の人のアドバイスにも耳を傾けてたりする。
ちなみに、暴言を吐いたり暴力を振るう人に関しては父さんが威圧を放って強制的にフリーズさせた後でアドバイスした人たちの生にe・・・ゲフン、的としてリンt・・・けふん、有効活用されてました。
軽くどん引きした人もいたけど誰も口にはしない。
おまけに父さんが、ふざけたことをした奴らは人扱いせずにさっさと始末しろと笑顔で言ってた。
で、それを真に受けた受講者の3割が町中でもそう言う人を見つけたら速攻で始末(一応殺ってない)して回るからその町の治安は大変良くなりました。(一部は怖い町になったとどん引きしてたけど)
で、もらった口当てはこんなのでした。
隠者の口当て
身につけることで身につけた者の魅力を9割減させてくれる白銀の口当て
鼻から口元までしっかりと覆っているが息がしづらくなることはないように設計されている。
おまけ機能として、内側は汗で蒸れず、日焼け跡が残らないように設計されている。
すごく良く出来たモノだと思う。
まさしく注目されたくない人のために作られてる。
それと、そのおまけ機能が地味にすごいと思う。
実は正規品では黒が一般的で今回もらった分の色は僕のために特別に手配した限定品だったりするとか、おまけ機能が実は正規品には存在しなかったり半オーダーメイド品だったりするとかお値段も正規品としても金貨が軽く十数枚は軽く飛んだりするのにオーダーメイドにしたために軽く倍以上はかかってたりするとか、その値段はその町の町長さんが裏から密かに手配してお金を払ってたりするとかは僕以外は全員知ってたりすることだったりする。
だとしても、父さんと母さんの本気って見たことないなぁ。
模擬戦では明らかに手を抜いてるし、敵認定した人を始まt・・やっちゃうときは蹴り飛ばすか魔法で吹っ飛ばすだけだし。
と言うより、ほとんどが父さんがにらみつける(威圧付き)だけで終わるし。
まぁ、無理して見たいわけでもないから気にしないことにしよう。
機会があれば・・くらいでちょうど良い。
けどなぁ・・僕が威圧を込めて(実際は癒やしオーラがでてるだけ)にらみつけて(実際は上目遣いのうるうる状態)も全員手で顔を押さえてうずくまってプルプルするだけだしなぁ。(思ったのと違う謎のダメージを負ったらしい)
きちんと威圧になる父さんがうらやましい。
とか思って父さんを見つめてたら頭を撫でられました。(撫でて欲しかったわけじゃないけど・・えへへ//)
母さんには抱きしめられて口にチューされたけど。(不意打ち)
母さんのセクハラも僕がだいぶ慣れてきたせいなのかリアクションが最初と比べると微妙に落ち着いたのか沈静化してきたと思う。(揉まれるのはいつものこと)
まぁ、そんなこんなでようやく旅開始です。
父さんは併走
母さんと僕は巨大化したハルトの背中の上。
エクレはいつものように父さんの肩の上。
ちなみに、いざ出発!と言うところで眼前には1種ごとに3桁ずつは軽くいるよね?ってくらいのマグマで出来たハイエナらしき見た目の群れと炎で出来た鳥が同じく大量にいたんだけど・・・。
父さんと母さんがイラッとした表情で
父母「邪魔」
ドカァァアアアアアアアアアアアン!!!
って感じで、全部を瞬殺してました。
何をしたのか聞いたら、母さんの能力で父さんの力をアップさせて、
父さんが双剣に魔力を込めた後、双剣越しにあの2種類のキラキラを圧縮させて発動させるあの爆発を斬撃(爆破機能付き)として放ったそうな。
そんな瞬殺劇(実はスタンピートだった)に町の人たちはヤバい!って思ってたのにコメディと化してフリーズ。
これがホントのシリアス展開がシリアル展開になるってやつだね。
で、そいつらのドロップアイテムを放置して去ろうとする父さんに慌てて止めようとする冒険者の人たち相手に父さんはと言うと。
「めんどくさいしいらん。魔石を換金した分を全部寄付してくれれば残りは好きにしろ。」
と全部丸投げ。
あまりにも豪快な大盤振る舞いに素直に喜んで良いのか戸惑ってる間に父さんはと言うと思い切り無視してハルトに指示を出して去ってしまいました。
あまりにも素早いので止める隙もなく呆然としている冒険者さんたちはちょっと面白かったけど。
これは、ここだけの話なんだけど。
あの後、父さんの指示通り魔石はすべて換金し、均等に公共施設や孤児院などに寄付された。
そして、その他のドロップアイテムに関してはすべて換金し、その町で定期的に初心者冒険者のための講座をするための運営資金として使われることになったそうな。
そのおかげでその町で冒険者になった人はかなりの高確率で上級になれ、依頼者からの評価も高いので、それに感謝して出世した冒険者が一部の報酬を寄付し、そのお金で再度初心者冒険者たちのためになるという循環が出来ていた。
そんな良い意味で影響を与えることになったきっかけを作った父さんはと言うと、その町の救世主として石像が作られたりする。
その石像作りに関してシリル親衛隊が嬉々として動いたのは言うまでもない。
ハルトの背中の上で周りを見渡す。
父さんと母さんは何もなくてつまらないだろ?と言うけど、僕からするとすごく面白い。
何気なく広がる草原や森、噴火する火山に遙か遠くの空を飛ぶ鳥とか思えない謎生物。
自活してる草木に自力で移動する岩とか地球では確実にいなかった種類もたくさんいて1つ1つが興味深くて面白い。
けど、スイカと思われる緑に黒のしましまの丸い物体(軽く1メートルはあった)が十数個ほどの群れとなって1つのパーティを追いかけ、そのパーティは必死で逃げると言う光景を目にしたんだけど・・・スイカだよね?
スイカって肉食系だったっけ?
「この世界だとスイカって魔物しか存在しないらしいよ?」
「母さんそうなの?」
「うん。師匠が言うには、大抵の果物や野菜の姿をした魔物から取れた種は魔物じゃない普通の果物とか野菜になるんだけど、あのスイカ・・アクティブスイカって言うタダかみつくだけの魔物なんだけど、全部アレに絶対になるんだって。」
「アクティブスイカ・・名前の通りなんだね。」
「うん。タダかみつくだけと言っても、大きくて甘くさせるとそれだけ凶暴になるし動きが速くなるから収穫が大変なんだって」
「聞いた話によるとスイカ農家の人は相当な実力者にしか慣れない大変なモノなんだそうだ。ヘタに力加減をミスると実がぐちゃぐちゃになるし、失敗するとこっちが噛みつかれるかどこかに逃亡するしで色々とめんどくさいらしい。だが、味は絶品だし、スイカという種類がそいつらしか存在しないからみんな頭を抱えるらしい。」
「なるほど・・」
タダ強ければ良いというわけにはいかない典型的なのなんだね。
ホントに技術と見切りでどうにかしないとダメなんだ・・大変そう。
「それに魔法でやろうにも、魔法の属性次第では味が変化してしまうから魔法は基本的に避けた方が良いらしいから物理攻撃一択なんだよ。」
「ついでに言うと、魔法の属性と言うより魔力に影響されやすいらしいって師匠が言ってたよ。」
「じゃあ、身体強化を全く使わずに文字通りの素の実力だけでどうにかしないとダメなんだ・・」
「その通り。そしてさっき言ったがおいしくて大きくするとそれだけ動きが速くなるし凶暴になるから余計に難易度が上がる。・・だから、職業が農家の場合はホントに普通の野菜を育てるだけの実力がない人とそんなスイカと毎日バトルしてる相当な実力者と極端らしいからある意味見分けが難しい職業と聞いてるよ。」
「なるほど・・だとしたら、スイカ農家の人は体を動かすんだから体つきで見てわからないの?」
「それが、ゴリゴリマッチョだと動きに支障が出るとかで体を絞る感じに鍛えてるのに加えて、体が重いとアクロバティックな対処が出来ないとかで見た目でわからなくなっちゃうんだよ。」
聞くと、噛みつくだけでなくツタで縦横無尽に攻撃もしてくるらしい。
そう言えば筋肉って贅肉よりも重いって聞いたことがあるかも。
アレ?
「じゃあ父さんって重いの?」
「俺の場合は極端に絞ってるし、ある程度の強化は魔力を使ってるから身長と比較すると平均的だ。」
なるほど。
「ちなみに私の場合は、強化は種族特性と魔力に頼ってるからぱっと見で鍛えてるかどうか見極めるのはほぼ無理だよ。」
ほれと母さんは腕まくりして腕に力を入れてるらしく僕に触れと目で言うので触ってみたら
ふにっふにでした。
「ね?ちなみに私のおっぱいもふにふにだよ?」
余計なことは言わなくて良いです。
「それと、二の腕っておっぱいと同じ柔らかさらしいよ?」
余計な無駄知識は言わないでください。
それと微妙に気になる知恵なのがたち悪い。
で、ふと気になったことがあって母さんにこっそりと聞いてみた。
「ねぇ・・」
「ん~?」
なぁに?と首をかしげる母さんは可愛いけど僕の胸を当たり前のように揉むのはやめてください。(半分くらいは諦めてるけど)
「シスターズっていつからどういうきっかけで結成されたの?」
気付いたらたくさんいたと父さんは言ってた。
それがどうして?って気になってしょうがなかったから。
「あぁ、それはね?」
ニタリと微笑む母さんを見て気付いた。
・・これ、母さんが何か企んでる顔だ。
すっっっっっっごい嫌な予感がする。
すると、想像以上のことが判明した。(したくなかったよ)
「私が幼稚園の頃にシリルに一目惚れして婿にすると即決した5日後に私がシスターズを結成したからよ。」
「・・・・え」
「不思議に思わなかった?シリルの好きなモノや行動パターンをシスターズがリアルタイムでシリルが行動する範囲すべてを完璧にカバーしてることに。しかも、シリルが行動する直前にきちんと反映されていることに。」
ぞわっとした!
ぞわってしたぁ!
なんか頭の中で奇妙だったりする物語の音楽が流れてるんですけどぉ!!
全身の鳥肌が治まらないんですけど!!
「それはね?その頃に私の社長令嬢としての身分を経由して上位ランクのお友達とシリルのためのメンバーを作り上げ、シリルが快適な生活を送れるようにバックアップをとる。そして、お友達が配下を増やし、行動範囲と影響範囲を広げる。後は、私がシリルの行動パターンや好きなモノやハマったモノとかシリルの情報を流してあげればほら・・シリルのためだけのメンバーのできあがり。後は、シリルの部下である元不良メンバーが事件をシリルに持ち込み、シリルがそれを解決。それで助けられた女の子はシリルのために動きたいと思い、そのままシスターズに勧誘し、シスターズでなくとも知名度は自然と上がる。たとえシリルのことを異性として好きだったとしてもちょっと囁いてあげるだけで簡単に異性への好意が崇拝へと変わり、シリルを狙う雌犬共がいなくなり、シスターズのメンバーが勝手に雌犬共を優秀な部下にジョブチェンジしてくれる。
ね?これでシリルは永遠に私のモノで、誰のモノにもしないしさせない。」
「・・・・・・」
母さんが父さん大好きなのは知ってたけど・・・想像以上でした。
これが所謂ヤンデレってやつだと思うけど・・・知りたくなかった!!
全身の震えが止まらないんですけど・・。
そんな怖い思考を幼女の頃から今現在まで継続させてるなんて怖すぎるよ!
ちなみに、母さんのステータスに「シリルの宣教師(狂)」って言う詳細を見たくもない称号が増えてたりするけど僕は知らない!!
それに、母さんの懐からえげつない数の父さんの写真(視線は全部あってない)があったりするけど知らないったら知らない!!
「あらどうしたの?そんなに震えて。」
聖女を彷彿とさせるそれはそれは美しい母さんの笑顔が今は非常に怖い。
「な、なんでもないです。」
「そう?大丈夫よ。・・・・私の大事な家族に刃向かう奴らは一欠片も残さずに消すから。」
「・・・・・」
目のハイライトがなくなってる状態で笑顔なのが余計に怖いです。
スルリと後ろから優しく母さんは僕を抱きしめてゆっくりとすりすりとほおずりをしながら笑みを浮かべる母さんを見て正直巨大なヘビに全身を縛り上げられるような心臓を鷲掴みされているかのような気持ちになったのはしょうがないと思う。
父さん助けて!
母さんが怖いの!
怖すぎるよぉ!!
何でこんな美人なのにお腹の中に暗黒を抱え込んだ人をお嫁さんにしたの!?
違ったね!
お嫁さんになるように洗脳されてたんだったね!畜生!
どうしよう・・
今後母さんのことをこれまでのように普通に残念美人としてみることが出来ないし、全身の震えが治まりそうにないんですけど。
完璧にトラウマになりかけてるんですけど。
「ぼ、僕!父さんの背中に移るね!」
「あら、いきなりどうしたの?」
「たまには父さんに甘えてみたくって!」
「良いよぉ。」
そして僕は父さんの背中におんぶされる形で逃g・・移動しました。
で、父さんはと言うとカタカタと震えながら父さんにギュッと背中にしがみつく僕に気付いて心配してくれる。
「どうした?大丈夫か?」
「・・・・なんで母さんと結婚したの?」
震える声でつい聞いてしまう。
「あぁ・・・気付いたら隣にいたんだよなぁ。で、気付いたらセリカ以外の女性が目に入らなくなったんだよなぁ・・物理的にも。」
「・・・」
既に骨の髄の随まで洗脳済みだった!
で、母さんの真実を言おうとしたのになぜか声が出なかった。
チラッと母さんを見るとハイライトの消えた目でニコッと微笑んでこっちを見てる。
・・・なのに、それを見ただけで声に出さずとも父さんに言ったらどうなるかわかるだろうなぁ?という脅迫が見えて
「ちょ、ちょっと気になってね。」
「そうか。だが、俺に甘えるなんて珍しいな。」
「た、たまにはね!父さんはかっこよくて頼もしいからこれまでは遠慮してたけど、ちょっぴりわがままになっても良いのかなって思って。」
・・無理矢理な良いわけだったかな。
「そうか。気にせずに思う存分甘えな。好きなだけ甘やかしてやるから。」
「う、うん//」
父さん・・あなたは身も心もイケメン過ぎて惚れてしまいそうです。
親子の壁をそんな蕩ける台詞で壊そうとしないで下さい。
とりあえず、母さんはそのハイライトの消えた目をやめてください。
父さんには言わないから。
と言うか父さんがその真実を知ることがあまりにもかわいそうすぎるから。
そして、しばらくしてようやく母さんはその狂気を鎮めてくれました。
それと、僕の全身の震えは、なぜか初めての野営時にお酒を飲んじゃった母さんによって1晩中ギリアウトなことをされて強制的に治まりました・・OTL
え?
何をされたかって?
・・・・言わせないでくれます!?
ねっとりとした口の中まで蹂躙するようなチューを始め、全身をギリアウトなレベルで撫で回され、揉まれ舐められ・・うぅぅ//
酔うと僕を父さんと間違えて食べようとするんだよ!(ホントにぎりぎりでした)
・・・やっぱり母さんはお酒は禁止した方が良いと思う。
母さんは酔っ払うとなぜか父さんじゃなくて僕を襲ってくるから。
たとえ父さんが身を挺してかばおうとしてもスルーするんだよ・・。
なのに、酔ってないときは父さんを襲うんだよ・・何これ。
ちなみにそのとき父さんに助けを求めようとしても声を上げられないように母さんに封じ込まれてたので、懐に隠し持ってた眠り薬(僕の試作品)をぶっかけて強制中断させたんです。
で、母さんはと言うとお酒を飲んだ翌日は記憶が残らないタイプなのでたちが悪い。
・・自営用にいくつか毒薬を作っておこう。
痺れ薬と眠り薬はとりあえずね。
絶対に父さんと母さんは性別を入れ替えるべきだと思う。
あんな肉食系残念美女が母さんだなんていろんな意味で怖すぎる。
実際、あの町で数泊ほど泊まったけど母さんの餌食になった女性店員さんは全員母さんを目にするだけで顔を赤くして腰が砕けてたくらいなのに(かわいそうにと思うけどそうしないと僕が食われてたし)
みてみんに、カグヤのイメージ画像を投稿しました。
気になる方は、お確かめいただければと思います。
こちら側(なろう側)では、来週の投稿時に合わせて後書きに貼り付けます。




