〜第五話 バザルトとたかもろん〜
「たかもろんのことを考えるとあの頃を思い出す.........」
722年の梅雨。浮浪者として生きていた俺は国家に追われていた。現在のユ・ルリ皇帝の1代前。
まだユ・ルル・リ皇帝が治めていた頃。
まだ開発途上で領主たちがそれぞれを治め内戦が絶たない世。
アグリオン、ガイアルト、テラ・グランデ。かずかずの領主が争い、国家としての統一がなっていなかった戦乱の世。あの頃俺は命を狙われていた。テラ・グランデに入領した際スパイとされ追われた。
おそらく見せしめ用だとは思うが追われる身となった。
そんななかとうとう捕まってしまった。その時に彼は来てくれた。
彼も浮浪者であり実の戦乱の世に終止符を打とうとしていた。
彼は手に持っていた不思議なナイフに紫色の波動のようなものを込め敵にぶつかった。
瞬く間に敵は倒れた。まさに無双だ。
そのとき、俺は助けてもらった。多分彼の傘下に入ったのはその時だ。
そのあとアクシスが結成されいろいろなことがあった。
みんな平和を求めていた。そのために国家を倒そうとしていた。実際国家は機能しておらず領主たちが戦うだけ。国家は何もしなかった。国家を倒しその権力を手に入れ誰もが望んだ戦いの終わりを作ろうとした。
いつしか反国家勢力となっていたが今でも彼らには平和を求める気持ちは残っているのだろうか。
誰一つ、平和の価値をわかってはいない。
そして723年、秋。ユ・ルル・リ皇帝が退位した。長年皇帝の座に就いていたがとうとう終わった。
皇帝としての権威もなくなり自らが創立した国はほぼ壊滅状態だった。
それに国家vsアクシスの紅ヶ原の戦いも起こり結果アクシスの大敗北に終わったが国家側にも壊滅的なダメージを与えた。
そんな大変な時代に彼は退位し、現在の当時二十歳にも満たなかったユ・ルリ皇帝を即位させた。
その時に領土対抗戦は終結し平和が訪れた。外交にも積極的にしたユ・ルリ皇帝は低下した国力を増強すべく統一性を高め中央集権体制を整えた。その後に帝政を行い帝国となった。
一部では旧領主時代の一派などもおり皇帝がすべての権力を握ることが気に入らないとして反乱も増えた。
すでにアクシスをリーダーとする第二隊がたかもろんを討つべく出撃している。たかもろんはアルス村にいるはずだ。アルス村ごと手に入れる。前首領の目的を果たすべく。




