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〜第九話 浮浪者の亡命〜
彼らを倒した俺はさっそうとカーム山から逃げ出しマルカ公国の方へと下る。
昔、アクシスのリーダーとなっていたバミルがそう言っていた。彼は赤ヶ原の戦いで敗れた後に
現ザクシスの一派が起こした反乱のせいで彼は命を奪われるのを防ぐためマルカ公国からさらに下った。
そこを下りマルカ公国の関門を更に下るとミストルンという街につく。
朝夕は大河から深い霧が立ち込めるため姿が見られにくいのだ。一方ここは砦でもある。
首都であるオルディナへの侵入を防ぐためそのちかくにある大河を砦代わりに利用しているのだ。
バミルは現ザクシス一派の追手から逃れるためこの大河を渡り東へ行った。
それっきりバミルは帰ってきていない。ただザクシスやガルバス、ましてやアクシスでもここの砦を突破したものはいない。ただここを突破しないと自分も死ぬ。
俺は覚悟を決めマルカ公国の関門をすり抜けミストルンへ全力で駆ける。
東も紛争が相次ぎ諸々の組織が争っている。治安も悪い。ただここにいるよりはいいと思う。
俺は希望を抱きながら大河のほとりの町、ミストルンへ足を進めた。




