ナラシでの散策
私は、ナプドノが《鷹の爪》という冒険者パーティには用がなくなったようで別れようと促された。
《鷹の爪》の2人とは別れ、ナラシでの散策を始めた私達だった。
「それにしても暑いね……後で水浴びをしに行こう」
「水浴びですか?出来るとこってありますか」
「森の奥にはあるんじゃないかな……カブサットちゃん、可愛い服は着たくない?」
「可愛い服……あるの?」
「大きい国だからあるでしょ」
「そうなんですか……」
私はナプドノに手を引かれ、服屋に赴いた。
服屋に入ると、近くに畳んで置かれた服を掴んで私の身体に合わせていくナプドノだった。
試着もさせてもらいながら、服を選んでいく私達だった。
一時間は、掛かっている。
紙袋に詰め込まれた洋服を見ながら、不安になり、聞いた私だった。
「こんなに買ってもらって大丈夫でしたか?」
「良いの良いの!!可愛い子は可愛い服を着ないと損だよ!!次は鞄だね〜!!」
次は鞄屋に赴いた。
鞄屋に脚を踏み入れると、頭の上が禿頭な店員に声を掛けられた。
「いらっしゃいませ〜!!どのような鞄をお探しでしょうか〜?お子様の通学鞄でしょうか?」
ナプドノの顔に顔を近づけ、接客をした店員に苦笑を浮かべ、用途を告げた。
「通学鞄じゃなくて、日常使いの鞄で——」
「そうでしたか、失礼しました……それですと——」
店員が日常使いの鞄が並んだコーナーに案内してくれた。
鞄を選び終えて、さっそく鞄を斜めに肩に提げた私だった。
普通ならパンパンの状態になるだろう鞄が、何も入ってないように薄いままだ。
魔法が施されていて、3メートル以上ある魔物でも収められる鞄のようで高値だったようで、彼女は少し落ち込んだ様子を見せた。
「ナプドノさん、これ大事に使う!!ありがとう!!」
「どういたしまして。さぁ、水浴びに行こう、カブサットちゃん!!」
私は上機嫌で、彼女と森へと赴いた。
彼女の言う通りなら、魔物はいたが襲って来ないから倒さないとのことだった。
「カブサットちゃん……魔物はいるが襲って来てないだろ、だから殺さない。敵意のある魔物だけ、倒せば良い。分かったかい?」
「はい!!まだかなぁ〜水浴び出来る場所は」
一時間数十分くらい掛かり、歩いて小さな池に到着した私達。
魔物ではない馬や鹿、鳥が池の水を飲んでいた。
「カブサットちゃん、池の水の水温に慣れなきゃ身体が驚くから、慣らしてから入るんだ」
「はい!!慣らすって……」
彼女が見本を見せた。
彼女が片手の掌に、池の水を溜め、身体に掛けていく。
私も倣い、身体に水を掛けた。
「ひゃあっ!冷たい……」
私達は裸になって、池に入り、水浴びをした。




