《鷹の爪》との出会い
私達が馬車に乗って、5日が経った昼過ぎにある国に到着した。
「ナラシに到着したぞ!降りな」
ナプドノが先に馬車を降りて、感謝を告げた。私も馬車を降りて、感謝を述べた。
「ありがとうございます」
「ありがとうございます」
「まずは昼飯を食べに行くか?」
「うん!」
ナプドノが歩き出し、ついていく私だった。
賑わう大通りですれ違う人々に何度か脚がぶつかったり、肩がぶつかったりして、歩きにくかった。
「大丈夫か?しっかり着いてこい」
「うん」
離れないように頑張って、着いていった。
良い匂いが流れてきた食事処の前で脚を止めたナプドノに並んで立ち止まる私。
「良い匂いがするな。此処で良いか、カブサットちゃん?」
「良いです!」
賑わいを見せる食事処に入っていく彼女の後をついていく私だった。
混み合って座る席を探すのも一苦労していたナプドノだった。
食事を無事済ませ、空腹を満たした彼女と私は会計を済ませ、出てきた。
「カブサットちゃん、次はどうしたい?」
「ナプドノさんがしたいことで良いですよ」
「私がね……うぅ〜ん……」
「カブサットちゃんは退屈かもしれないが冒険者ギルドに向かうか」
私達は冒険者ギルドに赴いた。
冒険者ギルドに脚を踏み入れると、色んな髪色の冒険者達が屯していた。
「うわぁ〜っ!!」
「カブサットちゃん、ついてきて」
ナプドノが受付カウンターに歩いて行き、何かを提示した。
「ナラシの冒険者ギルドへようこそ!A級のナプドノさんですか。どういった依頼をお探しでしょうか?」
「あぁ——」
ナプドノが受付嬢から受け取った羊皮紙に書かれた内容は分からない。
教育機関に通えていなかったし、家庭教師から習うことも無かったから、読み書きが出来ない。
「ナプドノさん、なんて書いてあるの?」
「あぁ、そうだね——」
私は彼女についていくしかなかった。
彼女が会いに行ったのは、《鷹の爪》という冒険者パーティだった。
「やあ、こんにちは!君達が《鷹の爪》かな?」
「あぁん?なんだ、俺達に何の用だ?」
短い緋髪を逆立てた少年が振り返って、立ち上がり、歩み寄ってきた。
「いつでも喧嘩ごしにするのはやめてください。冒険者ギルドに出していた要請に加わってくれる方ですか?」
薄い紫色の髪で、肘から手首くらいまでの短い杖を持っている少女の言葉に頷いたナプドノだった。
彼女が冒険者証を2人に見せた。
「A級様がなんで関わるんだ?嗤いたいからか?」
「ピト、やめなさいよ。全く貴方がそういう態度ばかり取るから来ないのよ優秀な冒険者がね」




