ナプドノと冒険を始める
私は心配してくれた女性に同行することにした。
「キミはなんていうんだい?」
「カブサット。お姉さんはなんていうの?」
「私はナプドノよ。《堅き拳》っていう冒険者パーティを組んでる冒険者」
「カブサットちゃんが持っているのは果物4つと木剣一本ね」
「うん。親が持ってたお金は持ってこないことにしたの。ママがパパにぼうりょくを振るわれないようにって」
「そう……カブサットちゃんは何者になって稼ぎたいの?」
「稼ぐ……?何者?うぅ〜ん……」
「あぁっそんな急がず決めて良いから!魔物は倒したことある、カブサットちゃん?」
「ううん、ないよ。ナプドノさん」
「そう……じゃあ魔物を何かしら見たことある?」
「うぅ〜ん、ない……」
「そう……魔物が現れたら、どう倒すか教えるから見ててね」
「うん、分かりました!」
ナプドノが歩き出したので、私も彼女の隣を歩いていく。
「ナプドノさん、パーティを組んでるって言ってましたけど、なんで1人なんですか?」
「あぁ〜諸事情でね……あっと、カブサットちゃんは加護を授けられてたりするの?」
右頬をぽりぽり掻いて、言いにくそうにして、話題を変えた彼女。
「加護……ですか?……分からないです」
私は嘘をついた。
ナプドノが、まだ信用出来るか分からないからだ。
「そうか……うん、加護っていうのはね——」
ナプドノが、加護について説明してくれた。
数人の旅人や冒険者らしき格好をした人達とすれ違う。
夜になり、テントなる薄い布で出来た簡易的な物で寝かしてもらえた。
ナプドノは就寝することなく、見張ってくれたようで熟睡出来た私だった。
朝を迎え、テントを畳み、鞄に収納したナプドノが歩き出した。
彼女が馬車が停まっているのを見つけ、乗ろうということになった。
彼女が御者に乗りたいと告げると乗車賃を告げて、彼女が御者に乗車賃を渡すと乗りなと促された。
「ありがとうございます」
「ありがとうございます」
彼女に倣い、私は感謝を述べた。
「おう!少し客を待つが良いかい?」
「良いですよ」
馬車が進み出し、車内は静かだった。
2人の男女が乗ってきて、会話は交わしていない。
私も会話を交わす気はなかったのでしなかった。
男性の方が私をじろじろ眺めてきたのでいい気はしなかったが……
道中、魔物や盗賊に襲われることなく夜を迎えた。
休憩を挟むことなく、馬車が進んでいくので驚いた。
「寝てて良いよ」
私はナプドノに甘えて寝ることにした。
お尻は痛かったが、馬車内で熟睡出来た私だった。




