トゥランに到着
馬車に乗り続け、12日と8日を合わせて20日経ち、ようやく次の国であるトゥランに到着した。
同乗者の冒険者と別れ、冒険者ギルドに赴くことにした私だった。
「妾、腹が減ったぞぅ〜!!どこか行こうぜ?」
「食事をするのに金が必要だ。少しは待て」
「はぁ〜あん!!そうかい……」
木精のナインマスが不貞腐れ、頭の周りを飛び回る。
「はぁあぁぁ」
私はため息を漏らした。
冒険者ギルドに脚を踏み入れると冒険者ギルド内は賑やかだった。
私は冒険者達とぶつからないように気を付けながら歩いた。
受付嬢が声をあげた。
「ようこそ、トゥラン冒険者ギルドへ!!どういった用件ですか?」
「冒険者登録をしたいんです」
「冒険者登録ですね。ではこちらの用紙に——」
受付嬢が1枚の羊皮紙を提示してきた。
私は羊皮紙の上で羽ペンを滑らせた。
「はい。オークの討伐は出来ますか?」
「カブサットさんお一人でですか。それはお勧め致しません。パーティを組んで依頼に行かれるようにお願いします」
「そうですか……」
ナプドノが言ってた通り、冒険者のなりたてではオークの討伐は断られる。でもオークくらい狩れる。
冒険者ギルド内で屯している冒険者に声を掛けてみる。
「あのぅ、すみません。私、冒険者になりたてなんですけど、オークを狩りたいのでお力をお借りしたいんですけど」
「おぉ、オーク狩りか。まあ、暇だしお嬢さんのレベル上げに付き合って良いぞ」
オークの集落が出来た場所に男性2人と女性1人の冒険者パーティの3人組と赴いた私だった。
「私が逃したオークだけ狩ってくだされば良いので」
「おぉう……」
「お嬢さんだけで大丈夫かい?オークは20体以上いるんだよ」
「カブサットさん、意地張らずに半分は私達が——」
「心配なさらずに。オークくらいやれますから」
私はオークの集落に突っ込んでいた。
ナインマスの力もあるのだ。
「ナインマス、仕事だ。力を貸してくれるな?」
ナプドノから教わった通りにオークを狩っていく私だった。
数体のオークに逃げられたが残りのオークは仕留めた。
私は声を掛けた3人組のパーティに褒められていた。
冒険者ギルドに戻って、解体コーナーに行き、オークを鞄から出していく。
「ほんとにお嬢さんが20体以上のオークを狩ったのか!?」
「えぇ、ほんとです。驚きました、俺らも」
オークの討伐と解体後の報酬は数時間後にしか受け取れないらしく宿屋は後にした。
トゥランの大通りを歩いて、散策を始めた私だった。




