↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王と7人の巫女  作者: othello
PR
8/11

003 2/2

 



 ※※※


「ホットミルク、飲むか?」

「もらう。・・・しかし、魔王。料理上手なのだな。あの二人が食べていた夕食は誠に美味しそうだった」

「トン汁食べるか?明日の朝用に残してるのだが」

「いいのか!?食べたいぞ」


 僕は残してあった豚汁を温め直してオルトラにあげる。


「あちゅ、・・・魔王、フーフーして冷ましてくれ」

「え?・・・いいけど。舌そんな痛いのか?」

「痛い。・・・だめか?」

「いいさ。あったかいうちに食べてほしいからな」


 僕はそう言ってふーふーで少し冷ましてからオルトラに食べさせてあげる。

 オルトラは見た目が幼いので小学生の親戚を世話しているようだ。


「はー、美味しかった」

「それはよかった。・・・普段はどんなもの食べてるの?」

「うーん、君たちとそんな変わらないよ。肉、魚、野菜。あとは精気、魔力、血かな?」


 僕はオルトラの使ったお椀を洗い手をふくとミルクを温める。


「やっぱり吸血鬼は血を吸うんだ。吸血鬼に血を吸われると、吸血鬼になっちゃうって話だけど・・・」

「それはね、対象の血を全て吸ってた時相手の魔力をを消費して吸血鬼化させるの。ただできる吸血鬼は血を吸った吸血鬼の一段階下の種族になるし、魔力が足りないと爆散しちゃうんだ。それか眷属の盟約を躱し、主の血を取り込むことでもなれなくはないね」

「こわ。まあ、ヴァンパイアになろうとは思わないけど。そう言えばオルトラって今いくつなの?見た目通りの歳?」

「あー、私はことしで80だから人間でいうところの16歳かな?」

「まさかの人間換算さで同い年!?」

「そうか、お主はまだ16だったな。何月が誕生日だ?」

「11月11日。覚えやすいだろ?」

「それはまた、面白い日だな。特に我々からすればな」

「うん?何かあるのか?」

「原初の魔人の誕生した日だよ。古の時代、神がこの世界に厄災をもたらそうとして神を殺す力を得た超常の人間たち。生まれの育ちも違う。しかし、同じ終着点を見た魔人にとっての英雄。かれらが魔人となった日が11月11日」


「そんなことが。知らなかった・・・。魔人の間では有名なのか?」


「そうだね。魔導図書館にでも行けば、調べられるし知識も力の内だから」

「確かにお前たちは優れた人間の果てにある存在だったな」

「優れた人間の果てね・・・。そう言えば、魔王も魔人になるかい?まあ、君場合それだけの力を持っていていまだに人間と言う種族でいられることに驚きだよ。魂の器の大きさが本当に大きいだろうね」

「まあ、それでも〈魔王〉のせいで他の魔法や術が一切使えないからな。しかも、あいつは燃費も使い勝手も悪いと来た。常日頃から使用方法を考え、極力第一段階のみで戦うしかない」

「はは、謙遜が過ぎるぞ。だが今では3つを完全に制御しているではないか」

「それは外に契約者を作ったからだ。厄災を封じ、宿主と共に眠る巫女を・・・」

「だが、契約者もいやいやなったわけではなかろう?」

「・・・だが、そのせいで僕は彼女たちを自分自身と強い絆を結んでしまった。そのせいで僕以外の異性の興味関心が低くなっている」


 僕はひと肌より少し暖かいくらいのホットミルクをコップに注ぐとそれを持ってオルトラの目の前に座る。


「・・・あれ、知らないの?巫女契約の条件」

「退魔師としての資質を持ち、美徳つまり封印する大罪の対となる徳の素質を持つこと、じゃないのか?」

「大罪、美徳に似たものならだれでも獲得できるよ。魔人なら普通に7つの大罪を模した強化能力を知ってる。まあ、古代種族の上位しか使えないだろうけど。劣化版になるけど神の使徒である2種族が持ってるね。美徳系統を七天使長、大罪系を七帝悪魔が与えられている。まあ、辞意際には見たことはないけど。まあ、魔王が神への反逆の為に原初の魔人が昇華されたものだし、魔王を支える巫女と言うシステムに対魔王システム勇者があるから」

「やっぱりいるんだ、勇者」

「あれ?・・・しらない?」

「はい?」

「いや、何でもない。知らないならこれ以上は話すわけには行けないことだから」

「なんだよ、気になるな・・・」

「もう、乙女の秘密を気にしすぎる男は嫌われるぞ」

「ホイホイ・・・って、もう一時間か。ほら、そろそろ帰った」

「帰りたくない」

「は?・・・いや、まて」

「実はお婆様とケンカした」

「待て、じゃあ、お前は家でして来たのか!?」

「そう、だからしばらくここに居させて」


 見た目年下の美少女が涙目の上目ずかいでお願いしてきたとき、男の答えは一つしかなくなる。


「・・・わかったよ。はぁ、なんでこうも厄介ごとが立て続けに」

 僕は肩を落とし、来客用の布団を自室より取り出し、リビングに敷こうと持ってきそれをしく。

「寝床は布団でいいかッ!?」

「うん?構わんよ」


 横着をして布団すべてを横着に運び視界のさえぎられてわからなかったが、そこではオルトラが服を脱ぎ着替えようとしていて半脱ぎ状態になっていた。


「馬鹿、乙女だったら恥じらいを持て!?」

「え?・・・きゃ「待て、今大声を出すな!」」


 僕は深夜に大声で悲鳴を上げようとするオルトラの口をふさごうとして引き寄せるとそのまま足をもつれさせて布団に押し倒すように倒れ込む。

 まじかに見えるオルトラの顔。

 つやつやで、ぷにぷにの新雪のように真っ白な肌に目元に泣き黒子。僕は見惚れていた。

 オルトラの瞳はヘテロクロミアであり、片目が碧眼と翠眼に何かの魔方陣が刻み込まれていた。


「魔眼?」

「もが!もがが!」


 僕の声を聞きオルトラが暴れる。

 よく見ると口を押えたまま、壁ドンならぬ床ドン状態になっていた。


「わっ、すまない。僕はもう寝るから~」


 そう言って急いで僕は自室に戻りベットに潜りこむ。

 心を落ち着け、すぐに眠るのだった。




 ※※※




「―――、魔王?」

「はっ、ここは?・・・って、これどうなって!?」


 僕は反裸のオルトラを押し倒しており、僕もワイシャツのボタンを全てを外し前が丸見えの状態だった。

 下にいいるオルトラは何かもじもじして恥ずかしがって女の子と思わせて可愛い。


「痛くしないでね・・・」

「痛くって、まさか―――」

「こうちゃーん?」「幸一君?」


 オルトラのかわいらしく懇願する声に理性が服飛びそうになったが聞こえてきた怒気をわずかに含んだ声によって、冷や汗が流れ始める。


「ひっ!?」


 オルトラは僕の後ろを指さし恐怖の表情を浮かべる。

 オルトラの指さす方に目を向けると怒りのあまり般若と阿修羅の化身を背後に召喚している静香と星良が見えた。


「こうちゃん?なーにしてるの?」

「幸一君、ちょっとお話ししようか?」

「ま、待て。待ってくれぇぇぇぇぇ」




 ※※※




「はっ、なんだ夢か」


 ―――ぽよん。


「うん?なんか手が幸せなんだが・・・」


 そう思って手を動かす。


 ―――ぷにぷに、ぽよん。


「ひゃん・・・」


 ぷにぷに、ぽよん。に女の子の声。

 僕は空いている手で掛布団をまくる。

 するとそこには僕に胸をもまれているオルトラが可愛らしいパジャマで僕の部屋にあった彼女の半分ほどの大きさのぬいぐるみを抱えたオルトラがいた。


「おわっ、なんでいるんだよ・・・」


 僕はため息を吐きながら、彼女を起こさないようにベットを出る。

 すると、服をつかまれ僕は彼女が起きているのかと疑う。


「おじいちゃん・・・僕を置いてかないで・・・」


「・・・僕はおじいちゃんなんて歳ではありません」


 僕は申し訳なく思いながら優しく手を放してもらう。

 彼女は何かを探すように手を伸ばし、そして諦めたようにぬいぐるみを抱きしめる。

 僕はそんなオルトラを見て、過去の自分と少し重なった。

 そして思い出す。あの孤独を。


「・・・少しぐらい優しくしてもいいかな」


 そうつぶやきながらお風呂に入る。

 風呂から上がり用意していた制服に着替えると、オルトラが脱衣所に入ってくる。


「おはよ~」

「おはよう。シャワー使う?」

「いいの?」

「構わないよ。」


 僕はそう言って着替え終わると朝食の準備を始めようとして昨夜、洗濯機を回し忘れたことに気づく。


「あー、もう。週末で良かった」


 今日は金曜日。

 明日、明後日は休みだ。

 先週はお金を持っていることがばれてビッフェに連れてかれ、翌日は遊園地と散々な目にあったので今週はゆっくりしたいと私は思う。


 ・・・いいや、そう言えば相手しなくてはいけない奴がいたな。


「ユフィーとのゲームの約束は明日の夜だし、それまで連れ出してやるか。・・・しかし、何時まで入ってるんだ?」


 調理が終わりテーブルに二人分お朝食を準備する。

 このままでは冷めてしまう。


 ―――コンコン。


「オルトラ?まだシャワー浴びてるのか?入るぞ・・・!」


「待っ、待て。今はだめぇ・・・」


 扉を開けると僕が機能来たワイシャツを着て右手に僕の下着を持っち、顔を真っ赤にしてしゃがみ込んだオルトラがいた。


「お、お前・・・」

「い、いや。何だ、その・・・変えの服を持ってき忘れてだな」

「なッ、なんで僕の服着るんだよ。来てたのを着ろよ・・・」

「・・・別にいいじゃないか。君的には役得だろ?」

「馬鹿、そんな格好でいたら色欲が暴走してお前を襲うかもしれないだろう。お前、ただでさえ、クールできれいなのに女の子の格好すると小悪魔的でかわいくて。そんなお前が裸ワイジャツなんて…正直、抑えられる気がしないぞ」

「ば、バカ野郎。私がきれいで可愛いだと!?お世辞も大概にしろ」

「お世辞じゃないって。元の服は嫌か・・・。ジャージでいいか?」

「すまない。貸してくれると助かる。下着もないからできれば体育着も・・・。このあと、ユーキ堂で買ってくる」

「わかった。まってろ」


 そう言って僕は今日使うはずだった体操着をオルトラに貸すと、体格的のには圧倒的に大きいが女性特有の一部が豊かなため一部の主張の強い。歩くたびに揺れるくらいだ。


「「いただきます」」


 僕達は朝食を食べると、オルトラが食器を洗ってくれた。

 僕は弁当と水筒の準備、ごみをまとめて縛る。


「そうだ、オルトラ。これ、3枚ほど入ってる」


 僕はそう言って中に長方形の偉人終柄の描かれた、手形を渡す。

 中身の絵柄は福沢諭吉だ。


「お金?大丈夫だよ。僕も持ってるから」


 それは嘘であることは、申し訳ないが昨日やさっきの言動や言葉の端橋から確認させてもらった。


「いいから持って。朝の番組で服、見てたでしょ?それを飼うに足りるくらいのになるように札が3枚がはいってるから」

「えっ!気づいてたんだ。・・・ありがとう。使わせてもらうね」


 朝食を食べながらテレビを見ていて映った服にオルトラが興味津々だったので、その全身コーデの値段を見たところ1万4千円弱だからその分渡した、ということにして受け取らせる。

 札とは言ったが5千円札とは言ってない。

 一応、お札とは別にメモを入れたからそれを読めばある程度は納得してくれると思っている。


「あ、そろそろいかないと。じゃあ、オルトラ、行ってきます」

「あ、・・・いってらっしゃい!」


 僕の目には誰かを送ることに不安を覚えると同時に、その言葉を恥ずかしそうに、そして嬉しそうに顔を

赤くして言葉にしたオルトラが写っていた。













評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。