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魔王と7人の巫女  作者: othello
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002β(星良視点)




私の名前は篠宮 星良。

私の友人は私の事を委員長やせっちゃんと呼ぶ。

元々潜入任務で監視対象と同じ学園に通っていた時に、その立場の方が印象に残り易いと考え選んだのですが思ったより他の日との印象もよく、3年間続けた結果私のあだ名となってしまった。

私は、両親が高名な退魔師でそれの才を受け継ぎ、中学生にしてAランクの傭兵退魔師となった。

両親は私が物心つく前に死んだ。

当時よくみられた魔人の一つ牙龍族と呼ばれる龍殺しを祖先に持つ呪われた一族の暴走を止めようとして死んだらしい。


今はもうその牙龍族は存在しない。


そもそも、すでに滅んでおりとあり企業によって強化人間作成の為に人に取り込ませて人工的な魔人作成の失敗の結果、暴走した牙龍族だったらしい。

私はそうとは知らず企業の実験の後始末を続け、支援してくれる企業に感謝を抱いていた。

そんな中、私に普通の生活をさせるという名目の元、中学に通う提案をしてきた。

私は正直もう普通の生活は自分位は送れないと考えていた。

しかし、企業はここであえて本音である監視対象の監視と言う仕事を私に話してこれが彼女に世間一般の普通の生活をさせてあげるための口実だと思い込ませた。

当時の企業は人と牙龍族の融合数値が伸び悩み困っていた。

そこで魔王のスキル〈暴食〉に存在するとされる融合の解析あわよくば入手をしようと試みた。

そこで、私に接触させると同時に牙龍族でけしかけて魔王解放の促進を促した。

一方、襲われた後私から襲った対象の話を聞き、調べたところ牙龍族が本物でないことを知った幸一君と共に私は牙龍族を調べる始めた。


そして、企業に行きつき私は会長を問い詰めた。

すると、彼らはあっさりと事実を認め、そして両親の本当の師の真実を聞かされる。

今までのすべてに心が耐えられなくなり、弱った私は会長不意を突かれて牙龍族との融合素体にされてしまった。


それを助けてくれたのが幸一君。


私を助けるために〈暴食〉の第3段階を開放し、私と牙龍族の因子を分離してくれた。

その時、契約者いなく暴走状態となった〈暴食〉と私は契約を交わした。

〈忍耐〉の巫女となった私は牙龍族の英雄たちの因子を取り込んだ会長を幸一君と共に撃破。

行き当てを失った私に幸一君は「一緒にいてほしい。・・・まあ、離れられなくしちゃったけど」と言ってくれた。

わたしは監視任務として彼と共にいた時間は長くその時間がとても楽しかった。


会長との戦いが終わり、目的も親代わりも、失ったわたしは悲しかった。

そして何より彼の隣にいる理由を無くしたことが悲しかった。

幸一君と共に来ていて私と同じ巫女でもある静香が教えてくれた。


「こうちゃんはね、寂しがりなんだ。だけどね、自分の持ってる力が誰かを気づ付けやすいことを知っている。だから、できる限り人をとうざけちゃう。・・・それが大切な人であるほど。だから、私は強くなった。こうちゃんに私は貴方の隣にいても傷つきませんというために。あなたには、彼が暴走した時に迷わず彼に近ずき力を受け止める自信はある?」


彼女の目は本気だった。

彼女はどこまでも幸一をまっすぐ見ていた。

それがまぶしかった。今迄3年間彼の近くにいてそれはよくわかる。

でも、それで彼から目をそらす理由にはならない。


「私はどこまでも待ちます。どんな攻撃も耐え続けて、彼に言葉をかけます。絶対に隣にいます。私は貴方に負けません。あなたが幸一君をやさしさで後ろから包むというなら、私は目の前に立って彼のすべてを受け止めます。どんなにひどいこと言われたって耐えて、耐えて、耐えて・・・すべてを吐き出すのを待ちます。それが私なりの彼の受け止め方です」


私は彼女にそう宣言した。

悔しい。彼女は心が広い。

私を追い詰めて、心からの言葉を引き出して、私に私の意志を確認させて。

もう、・・・幸一君の隣にいることの理由を求めようとする気持ちが無くなっていた。




※※※




「幸一君、手伝うよ」


「お、ありがとう。じゃあ、星良。これはこれ運んでくれ」


私は幸一が作った豚汁を入れたお椀をお盆に3つ入れるとテーブルに持って行く。

それをテーブルに並べると近くの座椅子に乗せてある座布団3枚をお椀を置いた正面に敷いておく。


「くっわ!ご飯のにおい!」


「お、おきたな。静香、お前も運ぶの手伝ってくれ」


「ハーイ。その前にて洗ってくるね!」


リビングに併設された扉の先にある和室から出てきた静香ちゃんはご飯のにおいに起きてくる。

彼女は幸一君御作るご飯・・・というより幸一君が自分で何かすることが好きだ。

前に手の込んだ料理を幸一君が作ってくれた時には「こうちゃんの意志を感じる」なんていうものだからなんという反応したらいいか困っちゃったくらいだ。

私は、今とても楽しい。

だが、幸一の封印は完璧ではない。

あと巫女は4人増える。

きっとみんな幸一を好きになってしまうと思う。

もしかしたら私見た異に困っていたりするんじゃいのかな?

その時いいや、もしかしたらその先も幸一は魔王の力を使うだろう。

だから、幸一が暴走した時はそのすべてを私が受け止める。

それが私の契約であり、私の意志。

だからね幸一、暴走するときは私だけを見て愛して(いたぶって)。






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