001 β(静香)
私の名前は安心院 静香。
旧家にして代々退魔師である陰陽師を継いできたものです。
最近少し悲しいことがありました。
それは私の恋人であるこうちゃんと別の学校に行かなくてはいけなくなってしまったからです。
私が行くのは旧家の退魔師が通う学校。
退魔師は退魔に使う魔力などの性質上女性が多いのですが一部の男性にも適性があるので、どこか勘違いしたボンボンがハーレムを作ろうとしたり、暴力沙汰を起こします。
さて、今私の目の前で伸びているこの男も同じようで私を力でねじ伏せて契約を無理やり結ばせようとしているようでした。
私はこの学校の管理者である腕章に腕を通します。
「17:24。魔力の無断使用および、暴行、強制契約の執行により現行犯逮捕。風紀委員規約、学則に乗っ取り魔力の一時封じを試行します。また、このまま生徒会に連行します」
私は通信デバイスで増援を呼び、周辺に集まった野次馬を解散させると凛先輩が藤堂生徒会長と共に来たので挨拶をかわす。
「風見先輩、わざわざ足をお運び頂きありがとうございます」
「おや、安心院。何か殺気立ってる?」
「彼氏との連絡の途中に、俺の女になれと言い寄られましたので」
「はは、お前彼氏いたのか。ファンが泣くぞ?」
「ファンですか?私にとって男は彼であるかそれ以外でしかありませんから」
「おお、お前意外と愛が重いな」
「それよりこのゴミ・・・違反者を引き取ってください。この後予定があるので」
「デートか?」
「はい」
「おいおい、即答かよ。独り身の私たちがさびしくなるだろう」
「私を巻き込まないでくれるかしら、凛?」
風紀委員長と唐突に巻き込まれた生徒会長が怒ってる私は見つめる。
風紀委員は基本的に実力主義で才能や強ければ基本的に入れる。
一方生徒会は文武の両方に優れてなくてはいけなく、実力としては風紀委員に劣るもその能力に大差はないエリート集団だ。
この組織に加え、美化委員会と呼ばれる特殊作戦専用エリート集団がおり、これら3つは学校内での能力使用を許可されている。
生徒会長と風紀委員長は国家退魔師の資格持ちCランクを持ち、歴代最強との呼び声も高い。
まあ、こうちゃんや私はA+なんで全然上なんですけど!
まあ、それは一応傭兵としての私であって安心院家として取ったライセンスはDでライセンス更新用に最低限の依頼しかclearしてないっていうか必要ない。
でも高校に行くお金は高いから、今は実家に一応所属している。
退魔師関連の情報も集めないといけないしね。
「先輩、会長。もういいですか?」
「おっと、すまない。少し白熱しすぎた」
「あ、ごめんなさい。まったく毎年のこととはいえ今月はこれでもう7件目よ?」
そんなにバカがいるのか・・・
私は少しこの学校に落胆した。
※※※
あの騒動の後、急いでこうちゃんに返信したが既読が付かない。
学校から少し離れた道の上に、表示される座標がおかしい。
マイナス座標にいるのだ。つまり影世界。
あわてて私たちを繋ぐ絆の指輪で彼の状態を確認すると、余裕で敵を撃退しているところだった。
こうちゃん、かっこいい。
※※※
あれからしばらくして私たちは合流した。
あの後こうちゃんはその場を去らずきちんと異形対策部隊の人に引き渡しまでしてきたらしい。相変わらず真面目だなと思った。ま、そこがいいところなんだけどな。
しばらくしてこうちゃんと合流した。
こうちゃんは私の巫女としての能力を少なく伝えてえあるし、透視や盗聴していることも知らない。
だから、影の世界に入っていたことも知らないふりをしなくてはいけない。
そして、影の世界に入ったタイミングが私に連絡を送った後と言うこともあって、そこを起点にこうちゃんにお詫びという意味で、おねだりをしてみる。
私は、こうちゃんに対してとある女性二人と協定を結んでいる。
元々は二人でもう一人の彼女がイギリスからこっちへ来るのが難しいから結んだ協定。
その協定では特殊な大型イベント以外では平日に自分からこうちゃんをデートに誘うことを禁止していた。
休日は別にいい。こうちゃんは基本的に休日は平日と生活態度が打って変わって自堕落になる。
長期休暇など、最低限のやるべきことだけやってあとは寝るか、研究か、修行しているか、ゲームしているかだ。
家から出ない。これが問題だ。
イギリスにいるもう一人の子はビデオ電話で通話しながらオンライン対戦したりするから家にいてほしいようだけど、私たちはそうは思わない。
普段からいろいろと張りつめている彼からしたら休日くらいはゆっくりしたいのだろう。
でも、私はそれを許さない。
だって・・・もうあの時のような暗い部屋の隅で今にも消えてしまいそうな雰囲気の彼を見たくないから。
彼の力になりたくて私は色々と勉強した。
陰陽術、忍術、魔法などの異能。
空手、柔道、CQC、システマなどの格闘術。
メイクなどのおしゃれに処世術、料理などの家事それに・・・房中術///。
私は、こうちゃんが好き。
だから、私の学んだ全ての知識と技術を持って彼からデートに誘わせる。
今回ははっきりデートって言ってくれた。
とてもうれしかった。
でも、ゲームセンターは無いよ!?
思わず蹴りいれちゃった。
でも、私でもできるゲーム(ガンシューティング、クレーンゲーム、リズムゲーム)を中心い遊んでくれたし、クレーンゲームではゆらっくま(ゆったりしているクマのキャラ)の人形を取ってくれてプレゼントしてくれた。
最後に無理言って二人でプリクラ取っちゃった。
後で二人との報告会で自慢しよう。
今日、せっちゃんはお仕事だし、ユーにはこの間来日した時にさんざんこうちゃんを連れ回して自慢してきたんだからこのくらいし返さないとね・・・。




